このネット社会において、「わからないことは人ではなくGoogle先生に聞く」というのは今や常識と言ってよいだろう。 巷では「Googleに存在しない情報はない」あるいは、「Googleに存在しない情報は、情報として存在しないのと一緒」と口にする者も少なくない。それだけポータルサイトであるYahooにかわり、Googleが強大な地位を築いてきたのが我が国の(世界の)インターネット史だとすれば、ここ数年はその“真理”が大きく崩れようとし始めている。 きっかけとなる出来事はいくつかあるが、この問題にかんする議論の補助線を引くとすれば、2016年に起きたWELQ問題が挙げられるだろう。 インターネットでは医療情報にかんする検索数が多い。それに目をつけた大手IT企業のDeNAが、広告収入を目的としてGoogle検索にヒットしやすいように外部ライターを使い、エビデンスのない検索頻度の高い医療用語を解説する記事を量産していたのだ。 結果、無根拠な医療情報を見たユーザーがそれを実践。重大な事故を起こしかねないような混乱を招き、DeNAは謝罪、WELQを含むキュレーションサイトが軒並み閉鎖に追い込まれたのが2016年末のことだ。 この問題の本質は、Googleが悪質サイトを淘汰できず、SEO施策としてIT企業に「攻略」されてしまったことだ。WEBサイトではPVという指標が収益を決定づけるゆえに、時事的な話題や、世間で強い関心を持たれているキーワードを記事内に入れれば、検索結果の上位に並んでしまう。 結果、ググっても悪質なサイトだらけになってしまう場合もある。 いまや、Googleの検索結果は、ユーザーの疑問にもっとも信頼できる情報を示すものではないのかもしれない。 今回は、その最たる例を紹介しよう。 ◆「レイバン 激安」でググるとヒットするのは詐欺サイトだらけ 憧れの高級ブランド品を少しでも安く買いたい。 庶民なら誰しもそう思うところだが、そこで検索サイトを駆使して「ブランド名 激安」などと入れて上位に出てきたショッピングサイトを信用してはならない。あっという間に詐欺被害に遭ってしまうからだ。 ITジャーナリストの三上洋氏は「ブランド品を買おうとして安易にネット検索をしないでください」と忠告する。 「今や、Googleの上位ページには偽ショッピングサイトが大量に溢れています。サイトの作りもしっかりしているので怪しく見えず、実際に存在するECサイトをそのままコピーして連絡先だけ変えたものもあります。しかも、そんな詐欺サイトが、検索上位に普通に出てきてしまうのです」(三上氏、以下同) ◆ググってもいいことがない。詐欺サイトだらけ 実際に「レイバン 激安」で検索をして一番目にヒットしたサイトを見てみた。 商品ページを下にスクロールしていくと、なんとメールアドレスはGmail、業者の名前は無記載、担当者の名前もいい加減で、完全に詐欺サイトだったのだ。さらに検索上位2番目、3番目も同様に詐欺サイトという荒れっぷり。もはやググればググるほど”情弱”である。 ほかにはどのような特徴があるのだろうか。 「詐欺サイトのURLは、検索ページで表示されたものと、実際にアクセスしたページが異なります。転送されて違うURLに飛ぶようになっているんですね。詐欺サイトはURLがすぐブラックリストに入って検索されなくなるので、どんどん転送を切り替えていくようになっています。レイバンやルブタンが80%OFFなどと明らかに異常な価格になっているECサイトも多いですが、巧妙なものだと、変に安すぎないリアルな価格(30%オフなど)だったり、連絡先が実際に存在する会社のコピーになっている場合もあります」 ◆お得なサイトなど存在しない こういった詐欺ECサイトは海外と国内で被害が変わってくるという。 「海外の詐欺ECサイトはクレジットカード情報を盗み取られてすぐ不正利用されます。日本の詐欺企業が手がけるサイトだと、注文すると商品は送られてくるのですが商品がニセ物です。何も商品を発送しないと詐欺になりますが、一応商品を送れば商標法の問題になり、偽物かどうかが争点となるので立件が複雑、という事情からです」 では、ネットでお得に高級ブランド品を買いたいときはどうすべきなのだろうか。もはや、Google検索は頼れない? 「Googleで検索して信用できるお得なサイトを見つけることがそもそも現実的ではありません。そんなサイトはないといっても過言ではありません。高くてもおとなしくAmazonや楽天などの信用できる大手企業のECサイトを使ってください」 高級ブランド品を買うときは、詐欺ECサイトに踊らされないよう注意していただきたい。<取材・文/日刊SPA!取材班> 【関連記事】 ・「あなたに7億円を譲渡したい。善意の申し出です」――“現金譲りますメール”の騙しの手口を関係者が密告 ・「800kgの落花生」…誤表記と分かってて注文後にクレーム “ネット乞食”の悪質行為にECサイト側の対策は? ・迷惑メール評論家とネット悪徳業者との終わりなき戦い「Amazone(アマゾーン)は敵ながらあっぱれ!」 ・泥棒サイト「漫画村」が「漫画タウン」に?ナメきった主張は、まるであの凶悪事件 ・チケット転売だけじゃない! アーティストを悩ませるグッズ転売、定価の5倍の例も…
![信頼のGoogle検索で詐欺ECサイトが上位に並ぶワケ - Ameba News [アメーバニュース] https://news.ameba.jp/entry/20180427-320/](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fkwout.com%2Fcutout%2F6%2Fd9%2F5f%2Fehr_bor.jpg)