◆100%バリアフリーは、逆効果?
こんにちは!「50代からの快適住宅」の中島です。
実は、以前バリアフリーリフォームで、失敗したことがあります。
工事は、基本的なことで、「手すりをつける」「床の段差をなくす」ということでした。
「将来、両親の介護が絶対に必要になるから、いまのうちに出来ることはやっておきたいの。」
お客さまのご要望もあり、廊下やトイレに手すりをつけ、和室とリビングの段差をなくして、スムーズに出入りできるようにしました。
でも、これが失敗のモト。
手すりは、低すぎたり、必要と思っていた手すりがかえって邪魔になってしまったり、使えなかったり。
また、お客さまの要望どおりに、段差をなくしたけれど、かえって、足腰に負担がかかるということがありました。
それからは、100%のバリアフリーは目指さないことにしました。
将来、どんな状況になっても、これだけをやっておけば、柔軟に対応可能できるという範囲でのバリアフリーにしました。
たとえば、いつでも手すりがつけられるように、下地を補強しておく。
階段の上り下りが、つらくなった時、ホームエレベーターがつけられるよう家の中に、上と下がつながるよう納戸や予備室などのつぶしても大丈夫な部屋を、作っておく。
寝室に、トイレが作れるよう配管工事だけはやっておく・・などなど、
バリアフリーは8割がた済ませておけば、将来、安心してわが家で、年をとっていけます。