晴天の湖畔
水曜日、朝から気持ち良く晴れた。
こんな日は湖の近くも、森の中も賑やかだ。
遠方から沢山のカメラマニアが雪景色を撮りに訪れ、湖畔のいたる所で白い景色をカメラに納めている。
森の中は、早朝から動物達が動き回った足跡が延々と続いている。
早起きの彼らには敵わない、森で彼らに出会う事は少ない。
いつもなら朝天気が良くても午後には崩れる事が多いが、今日は午後に成っても晴天が続いた。
気に成っていた「磐梯山と桧原湖の絶景温泉」に、この素晴らしい天気のチャンスに行ってみる事にする。
午前中の雪掃除の汗と疲れを流して来よう。
磐梯桧原湖畔ホテルは、我が家から桧原湖を挟んで対岸に位置している老舗のホテルだ。
雄大な磐梯山の全貌と凍結した桧原湖に点在するワカサギ釣りのテントが一望に広がっていた。
しかしながら、お風呂からの眺望は残念な事に木に覆われて磐梯山は見えない。
ここら一帯は自然公園のため、木の伐採は自分の敷地内であっても簡単には出来ない。
スノートレッキング
裏磐梯唯一のバーニーズがいるペンションアルバート の佐藤さん夫妻と愛犬ミニーがスノートレッキングにBeckyと一緒に誘ってくれた。
ミニーはBeckyより約半年お姉さんで2頭とも鼻筋の線が細く、雪の中で絡み合っているとどっちがどっちか判らなく成ってしまう。
2週間前は雪山に登るミニーに付いて登れなかったヘタレのBeckyも、今回は遅れながらもミニーに付いて行ける様になり、一歩山娘に近づいた。
小山の上で佐藤さん夫妻持参の熱々のコーヒーをご馳走になり、スノートレッキングの楽しさを教えてもらう。
佐藤さん命名の通称「虎の穴」と云う崖の上からクッキーを投げ落す。
釣られて2頭が雪の崖を駆け下りて行って、クッキーを見付けて戻って来る。
ミニーは平然と登って戻って来るが、Beckyは最後の急斜面がなかなか登れず「クーン、クーン」と鳴いている。
それでも暫くみんなで応援している内に遂によじ登って来る事が出来、みんなの拍手に迎えられた。