これまでのあらすじ

2023年11月、長男高校3年生時点での話。

中学受験模試最下位から中学受験合格、高校進級危機を乗り越え、高校2年生1学期期末試験から一転して英語、世界史Bで学年上位に躍り出る。

難関大学HB大学を目指すことになり、HB対策の塾(以下、HB塾)に通うことになった。

校外模試は、高校2年生の時に最初に受けた模試の偏差値38.9、それ以降の模試は偏差値が40台と、偏差値が伸びず、志望校の判定は全てE判定だった。

高校3年生になって以来、河合塾第1回共通テスト模試で初めて偏差値50を超えて、E以外の判定がMARCHの中のある大学ででたが、それ以外の模試の偏差値が伸び悩む。

模試、中間試験、英語外部検定試験と過密なスケジュールをこなしているうちに、11月になった。

いよいよ11月になった。

HB大学の総合型選抜の合格発表だ。

長男は、評定点の平均点がHB大学の総合型選抜試験で求められている点に満たないため、HB大学の総合型選抜試験を受験していない。


HB塾では、総合型選抜の受験生も一般入試向けの講座を受講している。総合型選抜試験の合格者は、一般入試向けの講座から抜けることになる。


長男はこの現実をどう受け止めるのか?

HB大学だけではない。


他の大学も総合型選抜試験の合格発表がある。

また、指定校推薦入試の合格発表もある。

合格発表の結果、学校では、同級生の多数の進路が決まった。


提携しているMARCHの大学の指定校推薦を目指していた同級生達は、一般入試でMARCHの大学を受験しない。それらの同級生のほとんどが、一般入試を回避し、成成明学独国武の大学群の指定校推薦入試を受ける。


英語の授業で英単語テストが返されたときのことだ。

長男は、英単語テストの対策をせず、低得点で返ってきた。

それを見たある同級生が、長男に言った。

この同級生は、成成明学独国武の大学群の大学に進路が決まっている。


そんなんで入試うかるの?


長男は、言い返せなくて、悔しい思いをした。

家に帰り、英単語の覚え方の見直しをした。


長男は、言った。


2周目に時間がかかっている。


私は言った。


出来るようになった単語も、出来ない単語と同じように時間をかけているからだ。

出来ない単語だけ回してみたら?

東大卒のYoutuber達が言っているので、やってみたら?


英単語に限った話ではない。

よく、教育系Youtuber達は、1日10時間勉強することを主張する。


1日10時間、何すんの?

私は疑問に思っていた。


自分の得意科目ばかり10時間勉強したって、意味ないじゃん。


自分は出来ないが、ライバル達が出来るところを見つけては潰す。


これが受験勉強の本質ではないか?


長男の課題は英単語だけではない。

古文単語だ。

以下の参考書を回し始めた。

 

 

英単語テストの時以来、こうつぶやくことが増えた。

あいつらより、絶対にいい大学に行く!