こうして、長男は、2月1日に合格した学校に入学した。

この学校はキリスト教教育の学校で、学校行事や保護者会は礼拝形式で校内のチャペル行われる。


讃美歌、お祈り、説教が行われる。

夫の讃美歌を歌うこえが圧倒的な声量でチャペルにひびいた。学生時代に合唱のサークルにいたとかで、無駄に大声が出せるのだ。

参加者は驚いていた。


讃美歌がおわり、説教になった。

説教は校長先生が行った!


「この中で、勉強はもう終わりと思っている人はいませんか?

勉強はこれからするのですよ!」


耳が痛い。

中学受験が終わったとき、もう長男に勉強しろといわなくてよいと思っていたからだ。


担任からの保護者会でのお話もシビアでした。


「勉強しないで成績が悪いと、この学校にいられなくなりますので、勉強しようと生徒に伝えました!」


長男の成績に悲観的観測があった私は、PTA役員決めで、思わず手を挙げて立候補した。

この学校のPTA役員の主な仕事は、文化祭のバザーの準備だ。公立小の旗振りやベルマーク回収などはなく、活動内容は全然ちがう。

PTA学年の 役員の中から学年代表を2名選出する必要がある。

これは、主に事前に学校かPTA本部から声がかかった保護者がやる傾向がある。


PTAもそうだが、文化祭が中高一貫の私立中学と公立中とでは決定的に違う。

中高を横断する形で飲食の出店やバザーがあり、中学生と高校生と文化部の両方がいる文化部は合同で展示や演奏をする。

地元の中学は、文化祭は主に合唱コンクール、生徒の美術の作品の展示を行う。

長男の学校では合唱コンクールは文化祭とは別にやっていた。

長男は、写真部で、高校生と交じって部活が出来て、楽しそうに過ごしているようにみえた。その一方、 同級生との人間関係に悩んでいた。



漢字と英語のテストが週一回あり、英語と数学は問題集の宿題があった。

難関校程進みは早くなかったが、公立中よりはやや早い感じだ。

長男は学校の勉強、特に数学に苦戦していた。


そんな勉強のストレスを長男は、ゲームやYouTubeで解消していた。

定期テストはほぼノー勉。

 

この中学校は3学期制で、定期テストが終わり、テストが返却された後は、終業式までお休み。

私立中学、家庭教師のM先生が言っていたとおり、長期休みが長いと感じた。


1 年2学期期末テストが終わり、休みに入りゲームにYouTube三昧だった長男と、保護者の私は担任の先生に呼び出された。

このままでは、高校に上がれなくなるからもっと勉強するようにとのことだった。


このままではまずいと、中学受験でお世話になった家庭教師のM先生に、定期テストの前に中学数学の指導をお願いすることにした。 

2年の夏休みからは、さらに夏期講習が無料の塾で夏期講習を受講していた。 

2学期からは、進級基準にひっかりそうな英語と理科を受講した。


難関校の生徒は東大受験塾に入るが、偏差値40代の私立中学でも何らかの目的で塾に行く生徒は複数いた。

 

このように、高校への進級基準を気にして中学生活を過ごしていた。

2年学年末試験前にインフルエンザかかってしまった。

万事休すと思っていた。


2学年末試験が、中止になった。


政府が新型コロナで3月は登校を制限されたからだ。