信州秋の旅 4日目 関田峠、燕温泉、笹ヶ峰キャンプ場 | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

信州秋の旅 4日目(2015.9.22)

カヤの平高原キャンプ場には、結局3泊した。

「キャンプすること」が主目的のファミリーキャンパーとは異なり、ワタクシの場合は原付で「旅」をすることが目的なので、キャンプはBBQをして酒を飲みながら一夜を過ごす場所という位置づけになる。

「旅」をしているので当然同じ場所で連泊することは珍しく、ましてや同じ場所に2泊はあっても3泊というのは初の経験だ。

 <カヤの平高原キャンプ場: JOGと背後のテント&タープ>
 
キャンプ場での設営(テント&タープ)は30分で完了するが、一方の撤収時間の方だが、荷物が散らかっているのと、前夜のBBQ道具やペグを洗ったりで時間がかかり撤収作業を始めてからバイクで出発するまで約2時間を要する
リアに積んだ荷物が運転中に倒れないように、ロープ等でしっかりと固定するのも結構時間がかかる。

その点、オートキャンプやハーレーのような大きなボックスを詰めるバイクは羨ましいと思う。

本日の旅の行程は、(昨日通った)奥志賀林道を通って野沢温泉を経由し、ツーリングマップルで紫色になっているR95(上越飯山線)を通って関田峠で日本海を一望してから新潟県へ入る。その後、R18を通って、長野県側に再び戻ってきて、妙高高原からR39で関温泉を経由して燕温泉まで行く。燕温泉の露天に入った後は、赤倉温泉方面へR39号を降りてきて、ランドマーク妙高高原を通過して笹ヶ峰経由で乙見山峠を越える。小谷村に出たら、その後R148 を南下し、途中千国街道経由で白馬に向かい、松川沿いの白馬オートアルプスキャンプ場で野営をする。


上記行程を文章にするとえらく長旅のような印象を受けるかもしれないが、原付での長距離ドライフに慣れたワタクシからすれば、夕方には白馬に到着できる行程と考えている。

朝10時前後にキャンプ場を出発した。

昨日通った奥志賀林道の紅葉&上ノ平サンセットポイントの眺望を楽しみながら、野沢温泉街に入った。外湯には立ち寄らなかったが、その代わり今夜のBBQ用にと昨日お肉を購入した鷲野商店で昨日同様のBBQ用カルビを購入することにした。
今夜のBBQ用カルビを午前中から仕入れて、そのまま原付で持ち運びするのもちょっと心配ではあるが、涼しいので問題なかろうと。
お店の店員さんも私のことを覚えてくれており、今夜は白馬方面に向かうと話すと、念のため新聞紙でラッピングをしてくれた。

そのままR95(上越飯山線)に入り、関田峠へと向かった。
この関田峠、ツーリングマップルによると「日本海に浮かぶ佐渡や能登半島も遠望できる」とコメントされており、眺望はかなり期待が持てそうだ。

11時15分に関田峠に到着、見晴台駐車場に原付を停めた。
日本海の眺望を期待していたが、残念ながら靄がかかっており日本海も佐渡も見ることはできなかった。

 <関田峠にて。 靄のため日本海は眺望できず・・>
 
うーん、残念。折角R95を通って新潟方面へ来たのも、この関田峠からの眺望を期待してのことだったのに・・・
とりあえず、缶コーヒーで一休み。

しかし、それにしてもすごい積載量である・・・(↑)
ちなみに原付のステップ右側にはみ出しているビニール袋は前夜BBQのゴミです(カヤの平キャンプ場はゴミ持ち帰りの為・・・)。
写真では見えませんが左側にも同じようにゴミ袋をぶら下げています。。(笑)

前から見ると原付の車体左右からビニール袋がはみ出しており、異様な原付に見えるでしょうね・・・(汗)

コーヒーを飲み干すとをと再出発。

R39で新潟県まで下りてから、R18で再び長野県側に戻って、燕温泉を目指す。
途中迷って時間ロスしないように、Yahooカーナビの音声のみを聞いて運転。
この便利なカーナビが無料で使えるなんてとても重宝しています。

関温泉あたりに来ると「クマ出没のため、入山禁止」と書かれた表札が沿道に見られた。
確かに出そうな雰囲気が漂っている。

余談だが、原付に乗っているときクマに出くわしたらどうするか・・?とたまに考えることがある。

車に乗っているならウィンドウがあるから襲われる心配はないだろう。
大型バイクに乗っていたらスピードを出してやり過ごせば問題ないだろう。
果たしてワタクシの原付はどうだろうか・・・

スピードもあまり出ないし、加速も悪いのでクマとスピード勝負してもきっと追いつかれるだろう。。
分が悪そうなので、出くわさないのが賢明だろう。

関温泉を過ぎると、沿道から滝や渓谷が見える急な坂道となってきた。
燕温泉は相当な山深いところにある温泉だった。
我ながらよく50㏄の原付でこんな所まで来るもんだな・・・と感心する(笑)

燕温泉に到着したのが午後1時半ころ
駐車場に停めると、露天風呂までは徒歩となる。かなり急な坂道だった。

<燕温泉の急な坂道>
 
燕温泉には無料で入れる露天風呂が2つある(黄金の湯と河原の湯)。
まずは黄金の湯から立ち寄ってみた。
シャワーは勿論、蛇口も全くない、着替え小屋のみの露天だった。
しかも男性露天風呂は外から丸見え。。

河原の湯は少し歩くが折角だからと行ってみた。
渓谷沿いに突如、混浴露天風呂がポツリ。。
勿論、着替え小屋があるのみのかなりワイルドな露天だ。

所狭しとオッサン共が露天に浸かっていた。
水温はかなり温かった。37度あるかどうか微妙な温度だ。。
女性が入るにはかなりハードルの高い混浴露天だろうなーーなどと思いつつ景色を眺めていたら男女が入ってきた。

ヌルすぎて逆に湯冷えする温度だったので、早々に場所を譲ってワイルドな露天を後にした。

燕温泉駐車場に戻り再出発。R39を下り、ランドマーク妙高高原という不思議な施設を横目にR399 を進むと、笹ヶ峰へと続くR39に再びぶつかる。

笹ヶ峰へと続くR39はかなり急勾配な登り坂だったが、景色はとても綺麗だった。
緑が生い茂った沿道には水芭蕉の生息地があったり、志賀草津道路やビーナスラインに匹敵する自然の美しさだった。
この道がツーリングマップルの紫色になっていないのは本当に不思議だが、騒がしいのも困るのでこのままにしておくのが良かろう・・(笑)

幻想的というか神秘的ともいえる風景が広がっていた。
この笹ヶ峰という場所が一発で好きになった。嬉しい発見だった。

<笹ヶ峰> 

地図によると笹ヶ峰にはキャンプ場もあるようだ。
最悪今夜はここでキャンプをしても良かったが、まだ白馬まで辿り着ける時間だし、当初の計画通り白馬まで行くことにし、トレイ休憩のついでにキャンプ場を軽く下見をした。

緑が多いとてもいい雰囲気のキャンプ場だった。
「白馬に行ってから戻ってきてここでキャンプをするのもイイかもしれない・・」などと思ったりもした。

ツーリングマップルによると、笹ヶ峰から小谷村までの林道妙高小谷線は13kmのダートが断続的に続くようだ
暗くなってからのオフロード走行は路面が見えなくて支障をきたすので、明るいうちにダートを走行しておきたかった。
幻想的な笹ヶ峰の雰囲気を味わうとすぐに、小谷村方面へと原付を進めた。
キャンプ場を過ぎるとすぐに舗装路は終わり、ダートへと変わった。

時間にして4時くらいだったろうか。。オフロードを走るにはまだ十分に間に合う明るさだ。
途中、通行止めの看板が目に付いたが、Yahooカーナビで示された経路でもあったし、気にせずにバイクを進めた。

45分くらいオフロードを進んだだろうか、しばらくすると、道を塞ぐ通行止めの看板が見えてきた。。

まさか・・この道が通行止めだったのか?!
近づいてみると、「乙見峠トンネルの天井補修工事のため、通行不可」とのこと。

ガーン!!

たぶんYahooカーナビのVICS機能をオンにしていなかった為、通行規制等が反映されてなかったのでしょう・・・

天井補修工事という部分も気になるし、トンネルの長さもわからないので突破も難しい。

ダートを折角ここまで走ってきたのに引き返すしかないか、、、と仕方なく元来た道を引き返し、今夜は笹ヶ峰キャンプ場で野営することにした。

キャンプ場へ引き返す途中に中年男女の運転する軽自動車にすれ違った。
すれ違う際「この先通行止めですよ」と教えてあげたら、通行止めを知っていて突破するつもりで来ているようだった。
「工事中って書いていても本当に通れないのかねぇ。。バイクだったら通れそうなものだけど。」というような反応が返ってきた。なるほど、色々な考えの人もいるもんだと・・

辺りが薄暗くなってきたので、本日白馬に行くのは難しいので、とりあえず明日のことはこれから考えようとキャンプ場に引き返した。

笹ヶ峰キャンプ場の受付をしたのが5時過ぎだった。
受付の人に乙見峠トンネルの天井工事とはどんなものか遠回しに聞いてみたら、毎年この時期になったら工事を始めるが雪の為に工事が進まず開通するのが来年の夏頃。そして秋にまたすぐに工事を始めるの毎年繰り返しだという。
何だかよくわからない工事である。

落石や路肩欠如のため通行止めであれば、バイクであれば通行することはたぶん可能であるが、天井工事というのが気になる部分である。天井が落ちてきたら危険極まりない。トンネルの長さも不明だし・・・

白馬に行くのなら相当な遠回りを強いられる訳で、それは事実上諦めることに近い。明日もう一度、様子を見てから判断することにしよう!

この綺麗な笹ヶ峰キャンプ場で一泊することになったのは不幸中の幸いなのかもしれないし、美しい自然に囲まれた笹ヶ峰でキャンプをすること自体、まったく問題はなかった。

緑の綺麗な場所にテントとタープを設営し、その後管理棟にある有料シャワーを借りて洗髪をした。

お酒は昨日買ったジョニ黒があったが、管理棟で缶ビールが販売されていたので2本購入した。
美味しい肉を野沢温泉で仕入れていたので、これで素敵な夜が過ごせるだろう。。

笹ヶ峰の夜は、カヤの平ほど寒くはなかく、過ごしやすかった。
周囲の緑と色付き始めた紅葉を眺めながら、まったりとウイスキーが進む。

明日のことは、明日考えよう。


<4日目(2015.9.22)の走行データ>
■出発時メーター:××,943km      
■到着時メーター:××,100km
■本日の走行距離 :157km
■天候: 晴れ

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信州秋の旅 準備編