横浜市 名人の工房訪問記 | 禁断のKRELL

禁断のKRELL

ハイエンドオーディオやヴィンテージオーディオを語っていきます。

 

 

 

以前ブログに登場されていた、

 

懇意にして頂いているサービスエンジニアのオーディオの名人。

 

 

 

ハイファイ堂、エスアイエス、ホーム商会、輸入商社など色々な所から頼りにされていて、

 

とくにオールドレビンソン系には強い工房です。

 

 

オーディオファンからもとても信望が厚く、気さくな方で、明るい楽しい性格で人好きのする方ですね。

笑いの絶えない方ですね。誰に聞いても人柄には太鼓判を押される方です。

 

 

 

「〇〇さんはアナログはやらないんですか?」

 

「良かったら聴きに来てください」

 

 

 

とお誘いをいただいておりました。

 

 

もともと某大企業で修理や営業をやられていた方なのですが、

十数年前に独立され横浜市でオーディオ機器製造と修理の工房を営まれておられます。

 

 

修理も設計もできる名人は、オーディオの銘機についても熟知されており、

色々と相談に乗ってもらっていました。そして、オーディオの鳴らし手としても

卓越した腕前であるらしい。

 

 

 

オーディオ目玉親父さんに以前アンプをこの工房に持って行って頂いたのですが、

 

 

「音はいかがでした?」 と訊ねると

 

 

 

『もう二時間じっくり』

 

『音は本当に良かったですよ』

 

『 Phasemation のDAC良かった・・・・・・買おうかと思ってます』

 

 

 

「はぁ~?またまた~dCS Scarlatti DAC 持ってる人がそんなものいらないでしょ」

 

とその時は思ったのですが、修理の腕前、ワンオフ品の本当に卓越した音質、

さらには往年の製品について質問しても、短い言葉で的確なコメントが帰って来る。

この人はただものではないぞ、いつか音を聞かせていただきたいと思っていました。

 

 

今回縁あってご訪問の運びとなりました。

 

 

 

 

 

 

名人のシステムはアナログ再生を中核としています。

 

 

曰く、

 

 

 

「CDは音が無くなってしまって入っていない、アナログはいっぱい入ってるから、

引き出しさえすればいっぱい」

 

「このアナログシステムはまず"情報量"が違います」

 

「アナログは録音の現場の雰囲気が出るのです」

 

 

 

ラフトクラフトの木製ホーン 200リットル自作箱 TAD-2002ドライバー TAD‐1601Aウーファー

カートリッジはDENON DL103 modify 自作フォノイコ プリ パワー

 

なかでも、自作のオリジナルレコードプレイヤーが圧倒的な音質の鍵を握るキーポイントとなります。

TAD 2401 2402 スピーカーのユニットだが、音は全然違う、まさに衝撃の音。

 

2インチじゃなくて1インチの理由は、

 

「600Hzで切っても2インチと違ってカーンと刺激的な音が来ないので」

 

 

さらにマルチも試されたがシングルアンプで-6dBのシンプルな自作ネットワークになっている。

 

 

 

 

 

 

 

名人の自作レコードプレイヤー、「アナログの暖かみのある音」という言葉からは、

モヤモヤしてコモった不鮮明な音を連想します。アナログ再生の真髄とは、

「実演のエネルギー」 が損なわれず、生演奏のアタック(輪郭)を少しの損失もなく伝える能力。

「音像のリアリティ」が飛び抜けており、デジタルの三倍は音が厚く、このプレイヤーの音を聴けば

脱帽します。この自作LPプレイヤーの存在価値をアンプに例えると、FMがない時代に登場した

FM811。これは決して言い過ぎではありません。実演が目の前で再現されます。本当に衝撃的でした。

残念ながら制作された名人はサービスエンジニアの仕事が忙しく、現在は売り物ではないんですよね。

お金では買えない価値がある。 ご本人の愛用品で基本的に売り物ではないのです。

 

 

「世の中で一番良い音で聴いている人は自作をやっている人ですよ」 というお言葉を以前頂きましたが、

 

 

証明されましたね。ここでいくら言っても実物聴かないと、1/100 も伝わらないので(-_-;)

 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

DENON DL103 のmod品 (modify) この一枚は大きな反響を得られるでしょう。

 

 

Phasemation HD-7A192 は「情報量とフラットな特性で」 選択され、

パーツを交換して情報量をさらに上げている。スピーカー、フォノイコ、プリとパワーも

音質を追求した結果の自作。

 

僕らが高いケーブルを使うマニアだと知ってるから、

 

「どうですこの音は?ケーブルはホームセンターで買ってきた1m60円のやつですよw」

 

もうやめて!僕のライフはゼロよ!w

 

 

 

 

 

 

金田式OTLもある。少し古いタイプではないだろうか?古いタイプは故障率が気になる。

自作パワーアンプとの比較では、「金田式はスカッと抜けてくる。物理特性も高く

透徹したクリアな音」「自作アンプは半導体アンプながら球のような質感が持ち味で渋い感じ、

クオリティは高く情報量は金田式と互角くらい」

 

 

 

 

 

 

掛けて頂いた曲も審美眼に優れた名曲ばかりで 「金銭感覚にシビア―な関西人」

心に浸透するように 「〇〇さんこのレコード大体ブックオフで100円ですよ」 と後輩マニアに

アナログ推しを捻じ込む心理作戦も巧みだ。スマホのSiriやOK Googleから音楽演奏中に

追加選択できる音楽検索アプリでアーチストもアルバムも一発特定(´∀`)

 

 

名人とはいつも電話でお話しさせて頂いていたのですが、低い声でビング・クロスビーみたいな

味のある声をされているんですよね。ボイス・アクター(声優)にでもなれそうな感じ。

太いゲジゲジ眉毛に厚底眼鏡のがっしりしたオジさんを勝手にイメージしていたのですが、全く違いました。

 

 

良い空気録音機材を持っていないので、皆さんにこの音の凄さを伝える事は不可能でもどかしい・・・・

どうしても実物の音からすると、音質が大幅に損失してしまいます。

 

 

落ち着いたら本当にアナログに目覚めるかも知れませんね。同じものは手に入らないけど、

アナログシステムのお勧めはバッチリ伺いました(^_-)-☆


 

 
 
筆者はアナログはやらない人ですが、横浜の名人工房で聴かせて頂いたアナログの
凄まじい音にぶっ飛びました。アナログをやろうかという気持ちになりましたが、
オーディオショウや個人のお宅などで聴いたテクダスのエアフォースワンや
ツーなども凄いとは思いましたけど、決定的な違いがある。実演のエネルギーや
リアリティが凄い。「聴きに来ませんか?」とお誘い頂いたのも、せっかくオーディオ
やってるのにアナログやらないのは勿体ないからだと仰ってました。後日さらに
お話し伺ったんですけど、あの音を出すまでは大変そうです。 名人工房のアナログは
重要キーポイントが写真のフォノイコでSEコンはもちろんVishay221という世界一の
1個 5千円のコンデンサーを大量に使っているからだとか。製品化したら30~40万になると。
プレイヤーも30kgでカリンとかケヤキを使っている。トーンアームはSME3012 カートリッジは
DENON103のmodify。 加えて音源も重要で、「シェフィールドのスーパーアナログ、
デジタルマスター、 スリーブラインドマイス 1970年代以前録音のアナログレコードが
重要」なのだそうだ「アナログやったら古いレコード漁る楽しみができますよ」
レコード盤、高価なフォノイコ、推奨のプレイヤーも教えてもらったけど国産で15万くらい
「デジタル以降のレコードはダメ、デジタルと変わらない」「いいディスクながなくても
アナログは録音現場の雰囲気だとか、情報量が違うので」

「僕も色々聴いたけどお宅の音は凄いです」「いまアナログちゃんとやってる人

そんなにいないから・・・・・・」ですって。この構成と名盤の組み合わせで

今までで最高の音が出てました。でも、..........おもったよりトータルが高価なので

気持ちも萎んだ感じだ(*´ω`)