チャンネルデバイダー 比較・一斉試聴・聴き比べ | 禁断のKRELL

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KRELL KBX チャンネルデバイダー 1990年 米国 ¥800,000

 

 


KRELL KBX 熱く厚みのある音で、温度感が高い音。非常に重厚な音で強大な重低音を出す。
筋肉質でゴリゴリのマッチョな音、「KRELLは力で聞かせる音」ですから、
「情報量」では劣る印象
。厚みのある音作りや大規模回路と膨大な部品点数の為、
他社製品との比較では音の鈍さや曇りが気になる。KBXはホワイトノイズも盛大だ。
ただし、業務用の数万円のチャンネルディバイダーとの比較では格の違いは圧倒的(!)
ウィークポイントに目をつむることができれば大幅な(!)ランクアップを実感できる。
好みによっては絶賛されるモデル。ただし、現代の視点から見ると、いささか時代を感じる

音作り。これを「クドい音」と感じるか、往年のモデルにしかない魅力があると思うかはマニア

感性次第である。KBXを力強いアンプや個性の強いアンプと組み合わせると個性✕個性が

ぶつかって力が暴走しバランスが破綻してしまう。薄味や味気なさが気になる

プリ・パワーアンプと組み合わせて丁度いいくらいの"超個性派"チャンデバでありながら

音の支配力は極めて強い。KRELL第三~四世代のプリアンプ並か、それ以上にシステムの

音をKRELL色で染めてくる。繰り返しますが残留ノイズは盛大です。ハムノイズも接続機器や

接続ケーブルに配慮しないと乗りやすいです。KRELLのアンプにはマッチし、FMのアンプとは

相性が悪かったです。FMの音色を壊してしまうんですね。

 

 

市場に出回っている個体の9割はホーンスピーカー用で、体感だが4~5割がK2 S9500/M9500専用

650Hz -12dB/oct 3割がJBL4344/4343用の290Hz 1~2割がParagonとolympus用の

500Hz -12dB/octだと思います。残りが他のダイレクトラジエーター型スピーカー向けだと思います。

 

 

 

 

 

 


LUXMAN FL-202 チャンネルデバイダー 1999年10月発売 日本 ¥ 159,800

 

 

鮮度感が高く、張り出しがある音。音像には輪郭の立体感と切れがあり、強靭な芯の強さも
みせる。フワリと漂うような空気感には柔らかさもあり、ほんのり芳醇な暖かさはまさに

ラックストーン。アナログチャンデバで問題になりがちなS/N比は非常に高く、KBXよりS/Nや

情報量は明らかに優秀である。1999年10月という発売年からしても設計の新しさは有利で、

搭載されている電解コンデンサーは劣化はしないだろうと思われる。操作面で分かり

にくいところは、バランス・アンバランス入力の選択は背面の小さな黒ボタンで行う。

クロスオーバー周波数変更は左のロック機構のスイッチを押下しながら行う。

多機能だが音質においても一級品でFMにはマッチする音である。

リレーが搭載されているのでメンテは必要かも知れない。年式が比較的新しく、

LUXが長年作り続けた経験が生きている。FL-202の残留ノイズは非常に少ないです。

 

 

機能面 FL-202は三番HOT入出力、PHASE切り替えスイッチが高域側出力、

低域側出力にれぞれ付いていて、スイッチを押すと入力された信号と逆位相になる。

 

(スイッチを押すと二番HOTで入力すると三番HOT出力となり、三番HOTで入力すると二番HOT出力となる)

 

高域と低域用に二つのレベル入力を装備(アッテネーター)

 

減退スロープ値は高域側と低域側でそれぞれ-12dB/octと-16dB/octを選択できる。

 

 

 

 

 



FOSTEX EN3000 チャンネルデバイダー 1992年発売 日本 ¥85,000


大変使い勝手の良いチャンネルデバイダー、JBLやALTECの本格派スピーカーとの

組み合わせを想定して設計されている。無色透明で余計なカラーレーションがなく、

プリアンプやパワーアンプの持つブランド固有の音作りを積極的に生かせる仕上がりです。

力感や切れ味も良好である。端正かつ素直な音でKRELLのような誇張感や重厚さはないが、
チャンデバの存在に振り回されることがなく使いやすい。比較的廉価なモデルだが
デバイダーとしてのクオリティ的なものは高級モデルと遜色がなく、どのようなグレードの

機器と組み合わせても通用すると思う。万が一ハムが乗った場合はアイソレーショントランスを
プリやデジタル機器に試したり、シールド切りのRCAケーブルを使ってみて下さい。
2way-3way兼用マルチアンプシステム用のチャンネルディバイダー。

EN3000の残留ノイズは効果的に低減され、ごく僅かに抑えられている。

 

 

 

クロスオーバー周波数は実用性の高い周波数を設定しており、

特に2wayの場合は高低8ポイントの周波数で使用できます。
また、バンドパス特性は音のつながりの良さと音質を勘案して18dB/oct固定とし、

各チャンネルごとに位相切替スイッチを備えています。
レベルコントロールは1dBステップの調整が可能です。
入出力端子には金メッキRCAピンジャックを使用しています

 

 

 

 

 

 

 


メジャグラン 2CH 自在型 チャンネルデバイダー ――年 日本 ¥28,000

 


現代では珍しいCR型のチャンネルディバイダー、部品点数の少ないシンブルな回路ならではの
音質の純度の高さや情報量は一級品、剥けるようなフレッシュな鮮度感があり、
清々しく爽やかな音質、
2015年にハンドメイドで制作していただきましたが、
設計の新しさは大きな優位点で、リライアビリティ、つまり機器的安定度も高い。
シンプルで低価格だが、音質の純度は随一、力の表現や過度な切れ込みなどは

望めないが、大変使い勝手がよく好ましい音質のチャンネルディバイダーである。

減退スロープ値が-6dB/octとなっているので、例えば仮に650Hzに設定したとすると

-12dB/octのスロープ値の650Hzよりも遥かに高い音がウーファーから漏れてくる。

音質最優先の設計の為だが、自作セットアップスピーカーと比べると使いづらさがある。

このデバイダーは設計が優秀なため残留ノイズが非常に少ないです。ハムノイズも乗らないです。

高域用のクロスオーバー周波数自在な2CHのデバイダーとしても使えます。

 

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