2017東京インターナショナルオーディオショウに行ってきました!
二日目の朝一番、十時からの参加です。知人の方お二人と一緒に参加しました。
ESOTERICのブース avantgarde trioΩ を聴いてきました。
南ドイツで創業26年になります。創業者はホルガー・フロム、
一人のオーナーが全ての株式を保有している。なんと世界35ヶ国に輸出しているそうだ。
音は遠くからちょっと聴いただけですが、やはり迫力がすごい。音離れが半端じゃない。
アブサートロンのブース
MANGER sound transducer スピーカーシステム と Boulder1160 ステレオパワーアンプ
Boulderは巨大サイズのアンプだが、意外とサイズを感じさせない軽快な音が出ている、
鈍さを感じさせないが、逆に言うと重厚感や怒涛の迫力型でもないと試聴時は感じられた。
アメリカンハイエンドの力強い音をイメージしていたのですが、マンガーユニットの
スピーカーも含めて意外とナチュラルな傾向。ただ空気録音では上手く出ないが
やはり特徴的な繊細感がある。大阪で聴いた時はもっと濃かったのですが。
エイ・アンド・エムのブース
AIRTIGHT ATM-3211 OCTAVEみたいなカチッとした写実系の真空管アンプですね。
エッジに非常にキレがあり、ヌケが良い音。モヤッとしたりモタついた音が嫌いな方には
お勧めの管球メーカーです。それなりの底力のようなものがあるのは確実ですが、
JAZZやJAZZボーカル向きの音質だと思います。真空管の濃厚さも感じられる。
OCTAVEのライバルになり得る実力があるのではないかと思います。ちなみに今回TIASを
一緒に回った方はOCTAVE 130→AIRTIGHT→LUXMAN MB-300の順で買い換えています。
「古いアンプですが、現代的なOCTAVEやAIRTIGHTと比べると音が古くないです?」
『配線を全部やり直したり、かなり手を加えています。当時のラックスの職人にしか
出せない音があるんですよ』
確かにこの方はLUXMANになってからは長いこと買い換えておられないですね。
使っている球も教えてもらいましたけど、申し訳ないですがヒミツです。
この方はスピーカーはSonus faber Amati anniversarioを使われています。
タイムロードのブース 女社長の黒木さんを初めてお見かけしました。
音が出ないheadphoneをまぬけ面で装着していると笑顔で優しく声掛けしてもらいました。
個性的な濃い音色があるかなと思いましたが、B&W802D3で聴くCHORDの
フルシステムは、確実に色気が感じられるが、思ったよりは色付けは薄い感じ。
そして機敏でソリッドな切れ込みのよさ、少しシャープネスを強めたような
高音質感が目立って際立っている。少し音が硬いかなという感想が無くもないが、
とても素晴らしいハイ・フィディリティだと感じた。音楽性では最高とは思わなかったが、
B&Wの影響が大きいのだと思う。高音質という評価ではトップクラスかも知れない。
まあ、筆者の感覚的な感想ですね。このブースは良かったです。
キソアコースティックスのブース
Kiso acoustic HB-X1 点音源による驚くほどの(!)音場感と小型機ならではの小気味の
良さ、部屋を埋め尽くすようなプレゼンス感を持っている。大阪では鳴っていなかったが
一聴の価値ありの凄い音だと思う。今回は良く鳴っていた。小型の割に高価だが納得できる。
PASSのXシリーズも最新型は初期Xシリーズと比較して音質も音楽性も長足の進歩が感じられる
鳴らしているパワーアンプはPASS XA160.8でした。ONKYOのオリジナルモデルが
エントリー価格で存在しますが、このモデルをエディオンの店頭で一時間くらい弄りましたが
良い音では鳴らなかったです。
太陽インターナショナルのブース
Mattieu Latour(NAGRA)さんと記念撮影 AVALONとNAGRAは歌曲が使われていなかった事や、
NAGRAの高すぎるプライスタグなどの問題点もあるけど、
大阪で既に本領を聴いているせいもありますが。もちろん本来は素晴らしい音なの
ですが、音に対して値段が高く感じられる。どうも思ったほど関心しない。
フューレンコーディネートのブース
OCTAVE HP700プリアンプ The Jubilee Mono モノラルパワーアンプ
フューレンの北村さんには大変お世話になっており、ご挨拶が出来て良かったです。
フラッグシップモノラルパワー、もうひとつインパクトに欠けていて「あれれ!?」と思った
Jubilee Monoはサイズほどの重厚感がないですね。このサイズのパワーアンプが鳴っている
とは思えないような音、おかしいなあ。こんなものなのかな。よく指摘される色味も
薄く感じられます。う~ん、OCTAVEのオーナーとしてはこれがOCTAVEの音だとは
思われてほしくないですね。クラシックを上品に鳴らす分にはこれで良いんですが。
個人的には大阪でマイケル花岡さんが鳴らしていたような、もっとダイナミックな
OCTAVEの魅力を聴きたかったです。
今井商事のブース
CAT JL-5signture MANHATTANⅡ DAC TAD ME-1スピーカーも聴きました。
CATのパワーアンプに注目でしたが、期待していたような音では鳴ってくれなかった。
CAT SL-1プリアンプのようにもっとエモーショナルでパワー感に溢れた音を聴かせて
欲しかったけど、意外と普通な感じだ。もちろん真空管らしい音だけど、
現代的で洗練された印象。ちょっと音色が暗い。男性ボーカルを一曲聴いただけです。
CAT SL-1プリアンプを使って、スピーカーは他のものにして欲しかったです。
ブースの画像も人が閑散しているでしょう?
CAT SL-1プリアンプは会場で使われていたのですが、故障かなにかで当日は不在でした。
ステラ/ゼファンのブース
ここはいつも通り。ドラクエの音楽がオーケストラ演奏で掛かっていた。
テクニカル・オーディオ・デバイセスのブース
TAD D-600 TAD C-600を二台使いでリンクケーブルを用いて連動させる
モノラルプリ使いで運用していた。VIOLA SOLOプリアンプと同じ使い方です。
薄い音は変わらないが、いつもより格段に良い音でした。
TADにはパワーアンプにFMアコースティックスを使う英断を求めたいです。
ノア/アークジョイアのブース
Franco Serblin Ktema Burmester 911MKⅢ 今回のイベントで個人的に
もっとも良い音で鳴ってました。同行者の方からは
「流しているプログラムソースは優秀録音ばかり」と鋭い指摘が飛んでいた。
それにこのアンプを使って悪い音で鳴っている事は聴いたことが無いですからね。
大阪ではオーディオリサーチのVT80に変えてもらうまで二時間も待ちました。
とにかくノア/アークの関係者はこのパワーアンプを使いたがる傾向があると思います。
石のアンプにしては飛び抜けて音が良いんですよ。多分FMと東西の横綱ですね。
ブルメスターは柔らかい音ですけどね。
ヨシノトレーディングのブース
EAR912はポール・マッカートニーやケイト・ブッシュが使っているとはヨシノの関係者の弁。
高域が繊細で濃厚な色彩感の滑らかな音、柔らかすぎてボーカルしか聴けない音ですが。
Sonus faberとOCTAVE MRE220との組み合わせではなぜかマイルド過ぎる印象だが、
不思議とEAR509Ⅱモノラルパワーアンプとのシステムでは鮮麗な切れ込みの良さが出る。
推察するとスピーカーの性質に寄るものだろう。今回のイベントでもっとも好きな音でした。
憧れのティム・ディ・パラヴィッチーニさんと記念撮影。
MAGICOのスピーカーも聴いてきました。
ハイエンド のブース
このブースは確かとても音が良かったです。上手く鳴らされていましたね。
アッカのブース
YG ACOUSTICSの ヨアヴ・ゴンツァロフスキーさんと記念撮影。
YG XVjrは残念ながら大阪の半分も鳴っていませんでした。部屋が広くなり、
人が多くなったので音が吸われ生気を削がれたのではないかと思います。
人間一人で畳二畳分の音を吸ってしまうのですよ。部屋も広いほど
良いというものではなく、天井が高い二十畳くらいがベストだと言われています。
YGのスピーカーは大音量で鳴らしたスピーカの天板にグラスを置いても
波紋も立たないとアッカの社長さんが言っていました。
YGについてヨアヴさんに質問する。「YGは長期間110dB入力しても耐えられますか?」
『120dBで連続入力してもユニットは壊れない』 と頼もしい回答を頂く。
「それは初代モデルから通底した耐久性でしょうか?」
『(少し顔色が曇る)初期のモデルに関してはユニットが自社製ではないので』
AccA 「力自慢の人は居ませんか?」 ハイハイ!と名乗りを上げる。YGのユニットを
上から押さえつけて壊して下さい。YGの力自慢募集に名乗りを上げた瞬間、
周りの観客から「おおっ」というどよめきや歓声、暖かい拍手が起こりました。
デモンストレーション終了後、お世辞だとは思うのだけど、白髪にヒゲのアメリカ人
YG関係者から「ジャパニーズストロングマン!」とキレイな発声で讃えられて嬉しかった。
アメリカ人の他者を認めて讃える文化は良いですね。ぼくはこれが大好きですよ。
YGのユニットを渾身の力を込めて押さえつけるがビクともしない。耐荷重量450kgに
耐えるというユニットの感触は軽い金属かプラスチックのようで簡単に潰せるかと
思ったが全く歯が立たなかったです。
ヨアヴさんは観衆に盛んに質問を募ったり、笑顔を絶やさずオープンな感じの良い人でしたね。
ナスペックのブースで darTZeelのNHB-18 NSとNHB-108 model oneのプリとパワーを
聴きそびれたのが心残りですが、
今回は初めての参加でしたが、大阪のほうが良かったり、東京のほうが良かったりする
ブースがあるのが興味深かったです。旅費を使って聴きに行くには東京の方が圧倒的に
お薦めですが、会場が広すぎるのと人が多いので鳴らす難易度は上がる傾向にあります。
オーディオファイルの交流で会った事がない人たちと話ができてとても楽しかったですね。
有楽町の東京国際フォーラムから東京駅までは普通に短時間で歩いて行けます。
東京駅外周をグルッと時計回りに北側の東の外れにある成田空港行きのバスターミナルに
行くと10分間隔くらいで空港行きのバスが出ていますから、チケット購入も必要なく、
1,000円の現金を運転手さんに支払うだけで簡単に成田空港まで辿り着くことが出来ました。
格安航空券で大阪の関西国際空港まで8,600円でしたけど、実は3,000円くらいで高速バスが出ています。
TIASで頂いた写真。こうやって一般の人と比べると笑えますねw 昔は砲弾を埋め込んだような
肩してたんだけどかなり筋肉落ちました。右腕屈曲位が44cmから38.6cmに細くなり、体重は
変わらず104kg。リーチ204cmあるけど手が長いと不利なベンチプレスで142.5kg挙げていた。
axsisのブースに関しては後ほど別の記事にして掲載します。