YBA1α preamp mmのメンテナンス終了! | 禁断のKRELL

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YBA1αプリとFM411パワーの組み合わせはほとんど初期KRELLの
パワーアンプと同じ音。すなわち非常に情感豊かでエモーショナル!





異音が出ていたYBA1αプリがリペアから返ってきました。

修理内容は5cm×3.5cmのプリとしてはかなり大型の電解コンデンサー18個交換です。

オリジナルの画像、RDE ドイツ製 4700μ63V電解ブロックコンデンサー

こちらを、Vishay アメリカ製 4700μ63Vの電解ブロックコンデンサーに換装しました。

プリとしては異例の強力な電圧増幅部に下支えされているのか、出音はかなり強力です。

YBA1αは幽玄な佇まいと眩く強い生命感があります。基本的には柔らかい音ですね。
躍動的で情感豊かな音質の機器の例に漏れず低域は少し甘いですが、
電源ケーブルには最初からNBS BLACK LABELⅡを奢ってテストしているため
強力なドーピング効果が感じられます。
この影響下を含む出音の印象は、


幽玄な世界で、強い生命感を感じさせる、柔らかい音

ものすごい瞬発力があり、強烈な打撃感が凄い! (FM411とBLⅡの影響が大きい)

ディティールの精密さではFM155には見劣りする

ラテン的な鷹揚さがあり、非常に個性的な音


大型ブロックコンデンサー18個の物量投入が効いている。アタックのパンチ力でも
FMにそれほど大きく見劣りしない。実は昨年、一桁ゴールドムンドの
音が懐かしくなり、ひそかにゴールドムンドのプリを買い直した事があった。
初期のゴールドムンドのプリは「宗教音楽、聖歌、ボーイソプラノ」などでは無敵の強さを
発揮し、自分の記憶の中では敵なしと思えた。「このソースはこれでないとダメだ」と
買い直したのだが・・・・・FM155の音に慣れた筆者にはもはや物足りない音になって
しまっていた。ゴールドムンドもカウンターポイントもFMと比べるとパンチがなさすぎる。
気分転換にも使えない。当然そこには差損が生じたが、自らの不覚を悔やむしかなかった
YBA1α(95年)はかなりいいプリで、KSA-100やKSA-50の相棒としてはCAT SL-1sigⅢ(98年)と
並んでトップだと思った。僅差ではあるがCAT SL-1の方がやや上か。

今日はBLACK LABELⅡ電源ケーブルを使ったけど、本来はもう少し柔らかい音の
ケーブルであまり強調感を持たせずに運用したいと思った。