HALCRO dm38 | 禁断のKRELL

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HALCRO dm38 ステレオパワーアンプ 2003年 オーストラリア ¥4,400,000



Super Low Distortion, Super Fidelity Stereo Power Amplifier



オーストラリアのハルクロは1996年発足、2003年から日本に輸入が開始された。


パステル調の淡い色彩感の美音系、漂う系、無限大のDレンジとFレンジを誇っている。

個人的にゴールドムンドより上、一桁ムンドのファンの方は、ハルクロ dm38に乗り換えたら
いかがだろうか。


新緑の鮮やかな初夏の高原の、木洩れ日の下を歩いているような、若々しく、爽快な世界観である。



あの他では得難い独特のサウンドが耳に残っていて、印象に強く残っている。


間違いなく若い音だろうな。初期KRELLも若々しい音だからこういう音は好きだ。


だが中古でも100万円近くするようなプライスタグは容易に手が出しづらいところがある。


結構音が似ている所があるけど、二桁ムンドよりこちらの方が音が明るいし、魅力も上だと思った。

なにより一桁ムンドは1990年代前半当時の一流品の中でも少し性能的に落ちる。
特にパワーアンプが。ハルクロは音色に非常に魅力が有りながら基本性能が非常に高い。


2003年発売とまだ比較的最近のモデルといえる。440万と価格もスーパーハイエンドだが
音もスーパーハイエンドである。一つ上のモノ機は550万。


オーディオ評論家だと村井氏が使っていたと思う。


生産国はオーストラリア、この表記だとカンガルーとコアラが浮かんできて
なんかダサイので言い換えよう!


英連邦、コモンウェルス、オーストレイリア出身の見目麗しき御令嬢である。



ハルクロdm38は、音場感が良いある種の美音系ですが、これまで聴いたことが無い魅力が有りますよ。


軽やかな伸びの良い音で、低歪み、S/N比はきわめて高く、それなのに密度が薄くならない。
低域はゴリッと粗野な鳴り方はせず、ボトムまで伸びきってスーッと広がっていく。


上品で若々しい音。そしてフワリと漂うような音離れが大変によい。



音楽を聴くのが大変楽しくなるでしょうし、一般的な90年代前半の製品と比べると
レンジの広さ、空間の広さなど遥かに上。その上で薄くなることがなく、
魅惑の音色をしっとりと聴かせてくれる。


ただしスイッチング電源にも関わらず重量は55kgもある。


現在輸入されていないが、輸入元のハーマンインターナショナルで保守の受付をしている。
ハーマンは経験上代理店を通してとかは言わないはずだ。所有者からダイレクトに引き受け
てもらえる。新しい修理専門工房のリザイエはハーマンの元社員の方が中心に立ち上げら
れた組織で、マークレビンソンブランドをもっとも得意としており持ち込み数も多いのだそうだ。


したがって、将来ハーマンが保守を止めてもスタッフの当時の経験値があるので、
長く付き合って行けるかも知れませんね。


(日本では2003年からのブランドで、リザイエの起ち上げが2015年末だから移籍した
エンジニアが保守の経験を有していると想像される)