KRELL KSA-200s 1994年 ￥1350000
"灼熱"のサウンドステージ！
クリアーで見通しのよい、灼熱のサウンドステージに
熱気を帯びたヴォーカルが浮かび上がる！KSA-200sの温度感は非常に高く、
初期クレルをも凌駕し、オールド真空管アンプに勝るとも劣らない。
これ以上の"熱さ"は想像も付かないほどだ。
これは硬質な音である、
音質は精密、精緻、そして高解像度、音像の彫りはとりわけ深く、
剃刀のような鋭敏さ、そして極めて強靭で力強いアタックを聴かせる！
柔らかな音質で、重厚で厚みある音色で音楽の抑揚を形作っていく
初期KRELLとは全くタイプの異なる音質である。ノスタルジックな甘い音ではない。
であるにも関わらず、躍動感の表現力も素晴らしい。
当然クレルだから迫力もある！
音場派か、音像派かと問われるならば、明らかに音像派。
HiFiを訴求した「カチッ」とした硬質なサウンドはマークレビンソン２３Lと
よく似ているが、音楽の"熱気"を伝える力は比べ物にならない！
低域のグリップ、強烈なドライブ感は２３Lが勝るだろう。
MLAS時代のレビンソンがなぜ一世を風靡したか、
それは万人が好む硬質なサウンドと両立が難しい高度な音楽性を
実現させていたから。
"バーニングハート！"
一言で言って大感激のサウンド！！
KSA200sは音質の力感や駆動力といった物理特性、パワースペックを追い求めるのではなく、
音楽再生のクオリティーに注力したモデルであり、音の質感がとにかく素晴らしいのだ！
KSA200sは一言で言って大感激のサウンドである！
中期クレルの最高傑作！！
なんという驚異的製品！！
目の覚めるような高い解像度、磨き上げられた音の質感の高さ、しなやかさ、
特にクリアーな音質は、初期クレルや第三期に属するKSA-250とは
比べ物にならないほど上、たった一世代とはとても思えないほどの差があります。
クリアーな音質なのにとても温度感の高い、熱っぽいヴォーカル表現が
なんといっても最大の魅力です！パーカッシヴで熱いヴォーカルや
ROCK、POPの再現性では初期クレルを越えて、
今まで筆者が聞いた中では最高のサウンドである！と断言します。
アコースティックなソースではやはり初期クレルがベストですけどね。
音質の評価はオーディオファイルの好みによって左右されます、
しかし少なくとも過半数以上の方はKSA-250ら一世代前よりこちらが気に入るでしょう。
これは現実的に一般人が手にすることができる、中期クレルの最高傑作です！
オーディオファイルが現代的なパワーアンプに求める多様な要素を
高次元で両立させている、なんという驚異的製品なのでしょう！
本機は可変バイアス機構を採用しており、電源を入れても無音時は発熱も
ごく僅かで消費電力も抑えられています。大パワーを突っ込むとかなり発熱し、
筐体は手で触っていられなくなるほど熱くなります。
熱く、激しく、情熱的なサウンド！
シリーズの下位にはKSA-50sやKSA-100sなどのモデルがありますが、
KSA-100sは筆者も以前所有していたので比較することが出来ます。
大体、KSA-200sの30%から50%程度の実力でしょうか。
その実力には相当な開きがあります。比較すると下位モデルは音質に精彩が
なくなり明瞭度が低下、アタックの強さ、音像の彫りの深さも大きく後退します。
店頭でKSA-200sを聞いて驚愕！し、KSA-100sを未聴で購入しましたが、
正直ガッカリしました。一年間使いましたが手放した後、四年という歳月を
費やしてやっとKSA-200sを手に入れました。初めての出会いから六年かかりました。
このモデルを手放す気はありません。
クレルのパワーアンプは大出力のアンプよりも、むしろ小出力のものに
魅力があり、"逆ヒエラルキー"を形作っていると言われてきました。
筆者もKMA-200ⅡよりもKSA-50の音質の方が好みなのです。
しかし、KSA-200sに限っては音質の全ての面において、
下位との価格差1.5倍というクラス差以上の実力差を持っていると感じました。
音質がまるで別物なので、Sシリーズを検討されるなら是非KSA-200sか
KSA-300sを購入してください。KSA-100sや50sは市場で沢山出回っています、
上位機種は価格が高価ですから、出回ってるタマ数が少ないとはいえ、
KSA-200sや300sは全く市場で見かけません。
理由はただひとつ"音が良い"から！手放す人が少ないのです。
