おまかせ広告です★
私が高校生の時に、学校で靴が盗まれるという事件がありました。
私は吹奏楽部だったんですが、吹奏楽部の部室に置いてあった運動靴20足くらいが、夜の間に盗まれていました。
私の高校は、通学用の制靴だけでなく、運動場で使用する運動靴、体育館で使用する体育館シューズも、指定のものでした。
その運動靴、部室の前の靴箱に置いている学生が多かったのですが、
吹奏楽部は運動部の部室とは離れた第2音楽室で、周囲から死角になっている場所に靴箱があり、盗みやすかったのかもしれません。部室の中ではなく外付けの靴箱だったし。
盗まれたみんなで、「いやだね」「気持ち悪いね」と話しをしていましたが、
当時の私は、「気持ち悪い」とかよりも、まず最初に考えたことは
「また買ってもらわなきゃお金かかる」でした。
指定の運動靴、多分2500円くらいだったと思います。
私の実家は、裕福ではありません。
でも、地元が島でとても田舎なので、全体の生活水準がもともと高いわけではなく、島の中ではごくごく普通の一般的な家庭だったと思います。
毎日母が美味しいものを作ってくれていたし、習い事(小学校の時は習字とバレーボール、そろばんを少し)や塾も、私が「行きたい」と言えばすぐに行かせてくれました。そして、「やめたい」と言ったときも、もったいないなんて言うこともありませんでした。
高校進学の時も、島を出て下宿をしたいと言ったらすんなり受験させてもらいました。
両親は、お金の話を私や妹の前でしたことはなかったけど、それでも、あまりお金がないことは感じていました。
なので、私も妹も必然的に進学はすべて国公立にしました(高校は念のためと受験練習をかねて私立の滑り止めも受けたけど、大学は私立は受けることすらしなかった)。
妹は、私が下宿になった後、実家のおかずが1品減ったことで、「こけしの進学でお金がかかっちゃってる」と感じていたそうです。
でも、高校に入ると、周囲の人たちはほとんどが市内の人たちで、いろいろな人がいました。
特に、私は1年生から英文科コースだったので、中学時代からホームステイ・留学の経験がある人がたくさんいて、少し、経済格差を感じていました。
制服や制靴、運動靴とかも、結構ボロボロになるまで使っていたし。制服は夏・冬をそれぞれ2着ずつ持っていて、下宿で自分で洗濯しながらまわしていました。私は成長期がほとんどなく高校3年間は身長・体重もほとんど変わらなかったのでサイズアウトでの買い替えはあまりありませんでしたが、さすがに3年間使うとボロボロでしたね。下宿の先輩が卒業するときに制服をお下がりでももらったりもしました。
母に言えば買ってくれただろうと思いますが、言えなかった。
なので、運動靴を盗まれて、最初に考えたのは「またお金を使わせてしまう」でした。
まぁ、もともと体育嫌いだったので、しばらくは「靴がありません」って言って、運動場での体育はサボったりもしていましたが。
それをずっと続けるわけにはいかないので、そのうち母に言って、新しい運動靴を買い換えました。
上履きを盗んだニュースを見て、
「信じられない」「上履き代、いくらか分かってるのか」
そうな風にも感じてしまうのは、高校時代の記憶のせいなのかな。
ちなみに、その後国立大学医学部に進学した私ですが、
国立とはいえ医学部、そこではさらに周囲との経済格差を感じました
ちなみに、小学生時代から上履きめっちゃ大切に使いたかったから、上履き洗いは得意
読んでくれてありがとう♪