こんにちは、こけしです
昨日のお話の続きです
おまかせ広告です★
私が小学生の頃、何年生までそうだったかは覚えていませんが、
内科健診の時は、男女ともに教室で上半身裸になって、出席番号順2列になって保健室まで歩いて行かされていました。
しかも、教室と保健室は別棟にあったので、途中建物と建物の間の渡り廊下を通らなければなくて、そこは壁も何もなくて、駐車場から完全に丸見え
めっちゃ嫌だったから、今でも覚えている
昔ってそんなんで普通だったけど、
なんたってブルマの時代
ブルマ、息子に画像見せたら「パンツじゃん」ってびっくりしてた
今なら即大問題ですよね
少し前に、学校健診で下着の中をチェックされたニュース、衝撃的でしたね。
小児内分泌専門の先生で、思春期早発症を心配していたということは理解できます。
男女とも全員をチェックしていたとのこと。
特に男児の思春期早発症は脳腫瘍が原因のこともあって、早期発見早期治療が大事です。
やましい気持ちではなく純粋に病気を見逃さないようにと考えたんだとは思います。
そういえば、働いていたころの話ですが。
近くの小児科クリニックの先生で、もうだいぶ年配の先生がいました。
年配のおじいちゃん先生なので、その地域の人たちは、子ども達だけでなくその親世代・祖父母世帯たちも子供のころにそのおじいちゃん先生に診て貰っていたってくらい、その地域でずっと頑張ってくれている先生でした。
ですが、ある時その先生から紹介で私の病院に来た小学校高学年の女の子、
「もうあの病院やだ」と怒っていました。
どうしたのか話を聞いてみると、
風邪症状で受診したんですが、胸の音を聴診するときに、いったんサーっと聴診した後、左胸だけじっくり聴診されたそうです。
実は、この先生、とてもすごくて、
それまで心疾患を指摘されたことがないような子でも、
風邪や胃腸炎など関係のないことで受診した時に、心雑音を見つけて紹介してくれるんです
それで実は先天性心疾患があったことが見つかった子もいます。
その聴診の仕方が、毎日大量の患者さんを診るので聴診とっても速いんですけど、「ん」と思ったときは再度しっかり聴診して、わずかな心雑音もしっかり拾うんです
正直、紹介されて来院したけど「この子、心雑音ある聞こえる」って感じで何人かで聞いてもはっきり分からないのに、エコーしたら心疾患があったこともあって
だいぶおじいちゃんで、多分お耳も遠くなっているはずなのに。
勉強会の時とかも、夜8時過ぎたらもう耐えられないみたいでうたた寝しているの
その地域の小児科医たちの間では、一目置かれているものすごい先生なんです。
でも、小学校高学年、思春期の女の子には、じっくり胸の音をきかれるのは嫌だったんだろうなぁ。
保護者にそばにいてもらう。
女性の看護師にすぐそばにいてもらう、介助してもらう、など、いろいろ気づかいは必要なんだと感じました。
もちろんそこまで気遣いしてても、嫌な時は嫌なんだけどね。感情は仕方ないよね。
この不適切健診の件も、
『水着や下着でかくれる場所はプライベートゾーン』として子供のうちから性教育することが浸透してきた今、健診だからって下着の中まではルーチンで診たらダメですよね。
もし、もし、そのおかげで誰かの思春期早発症が見つかったり脳腫瘍がみつかったとしても。それと、他の子達が下着の中を見られて嫌だと感じたことはまた別の話。
思春期早発症が心配なのであれば、健診の少し前に『こういう症状があったら、保護者や保健室の先生などに相談してね』という子ども達でも分かりやすいプリントや冊子を配って生徒たちに読ませてあげたり、保護者向けに作って『ご自宅でも少し気にかけてあげましょう』とか。
そういうやり方をしてあげたら良かったのになぁ、と思います。
小児科医は、子どもの体の健康に対して責任がありますが、
体だけではなく、心の健康にも、大きな責任があると思うので。
今回、公になったのは、生徒の誰かが保護者とかに言ったからなのかな。
つらい経験をきちんと味方になってくれる大人に相談することが出来て、良かった。
読んでくれてありがとう♪