高校の友達のナナミに招待され、彼女の結婚披露宴&二次会に行ってきた。


もうねぇ、私の体はカラカラです。


どれほどのポカリを飲んだって、イオンサプライが追い付かないぐらい、泣きに泣いてきました。



だって、披露宴がさ…。



ほんの挨拶だけの予定だった新婦の父親が、感極まっちゃって、お酒も飲みすぎちゃったんだろうね、涙ぐみながらマイク離さなくなっちゃって、こんな話をし始めたわけ…。



「私は、もう引退しましたが、航空機のパイロットをしておりました。妻と結婚した頃には国際線を担当し、毎日のように世界中の空を飛んでいました。そして飛行機から見える、広大で美しく澄んだ海が大好きでした。


だから、娘が生まれたとき、その世界の七つの海から、迷わず「七海」と名付けました。

この海のように広く美しい心を持って欲しい。自分だけの小さな世界に留まらず、新しい世界に挑む強さをもった人に育って欲しい。そんな気持ちを込めたんです。


親バカなことを申しますが、娘は私たち夫婦の思いに十分に応えてくれ、自慢の娘に育ってくれました。


そんな娘が翔太くんを連れて来て、結婚したい人だと紹介されたとき、私は大変恥ずかしながら、とっさに『ダメだ。』と言ってしまいました。


彼が、文句の付け所がない素晴らしい好青年だったからこそ、余計に悔しいとでも言いますか、父親として寂しい気持ちになってしまったのかもしれません。


娘に、広い世界、七つの海という名を付けながら、ずっと自分の側に置いておきたい、手放したくないだなんて、親として本当に恥ずかしい限りです。


翔太くん。なぁ、翔太くん。俺は、七海が大事で大事でしょうがない。俺の宝物なんだ。それを君に任せるんだから、悪いが、人並みの幸せなんかじゃ全然駄目だ。
娘を、七海を、どこの誰よりも幸せにするって約束してくれ。いいな、男の約束だぞ。」



そこまで話すと、お父さんは眼鏡を外し、持っていたハンカチを顔に当てた。


七海も、七海のママも泣いていた。


翔太さんが立ち上がり、マイクを使わなくても皆に聞こえる声で、

「約束します。任せて下さい。」

と言って、七海のお父さんに向けて深くお辞儀をした。



EXILEのTAKAHIROよりも格好良い男が、この世にいた。


客席から拍手が起こり、それはなかなか鳴り止まなかった。



私も友人も、マスカラのまつげからグレーの涙を流して号泣…。
そのピエロメイクのような見た目から、私たちのテーブルは、新婦の『友人関係』とか『会社関係』ではなく、完全に『ビジュアル系』というくくりのテーブルになっていた。

家からチャリンコかっとばして3分のTSUTAYAに行ってきた。


王様のブランチで紹介されてて面白そうだった、レオ様のシャッターアイランドっていう映画を借りたくて。


さすがに日曜の昼過ぎだけあって、レジ前には暇人の長蛇の列…。



ランキング1位の棚に僅かに残っていたレオ様を確保した私は、ちょっと列が減るまで店内をブラブラ。


「へぇー、これもうDVD化されたんだぁー。」なんて思いながら見てると、3歳?4歳?ぐらいの女の子が、棚の低いところからアニメのDVDを抜いて、嬉しそうにタタタタタ~ッと走って行った。


女の子の走る先には、優しいママ…じゃなく、イケメンのパパ…でもなく、大きく「⑱禁」と書かれた暖簾。


「ん?まさか?」


そう、そのまさか。


女の子は一切スピードを落とさず、そのまま暖簾の向こうに吸い込まれていった。


「あちゃ~!!」

もうこれだけで面白い。(笑)


他人事にニヤける私のそばを、娘がいないことに気付いたお父さんが大慌てで駆け抜け、暖簾の中から女の子を抱き抱えて出てきた。

気になるのは、女の子の第一声。


前に友達とふざけて中に入ったことがあるけど、大人にも衝撃的な場所だったぞ?
さぁ、何て言うんだ?何を言うんだ??いいから、お姉さんに聞かせてごらん?


…だけど、そこは父親。
娘に会話の先手を取らせない。


父『今日のご飯は何でしょね~~?』

娘『あのね、ま…』

父『ハンバーグかなぁ?それともクリームシチューかなぁ?』

娘『パパ、パパ、さっ…』

父『パパはトンカツがいいなぁ~!』

娘『まゆね、まゆ…』

父『何が君の幸せ~何を見て喜ぶ~わからないまま終わる~そんなのは嫌だ~♪』



結局、お父さんが渾身のアンパンマンマーチで娘の数分間の記憶をふっ飛ばし、仲良く歌いながら出て行ったとさ。


めでたし。めでたし。
GW。









グッドウィル。










あ、ちげぇ、ゴールデンウィーク。



5日間も続く休日。ゴールデンどころか、ワンダフォーじゃあ~りませんか。




もちろん、こんなとびっきりの連休には、とびっきりの彼氏と、とびっきり豪華なバカンスへ!!











という夢を、おととい見ました。



うん、夢は見れても、明日が見えない!!


あはは、あははは‥‥




涙で前も見えない!!!(追い打ち)





そんな、彼氏もいなきゃ、予定もない私の現実と言えば、



「ありゃ?エリカ様、離婚だって。ま、結婚してなきゃ離婚もできませんけど。」

と、遠回しに嫌みを言ってくる母と、




「9回の裏。2アウト満塁。こっからだ、こっからだ…」

と、ルーキーズの再放送に釘付けになっている父と、人数合わせの為だけに徴集されたキョンと一緒に、父の会社の研修施設にあるテニスコートへ出掛けたぐらい。




ミーハーなうちの両親は、シャラポワ旋風が日本列島に吹き荒れると同時に、近所のテニススクールに通い始めた。


特に試合を目指すわけじゃないが、休みにはスクール以外にも、こうやって自分たちでコートをとって楽しんでる。


今回はテニス仲間が捕まらず、私たちが連れ出されたってこと。




久々に体を動かす楽しみと、この暑さでなぜ屋外だ!?というイラつきを胸に、キョンと先にコートへ。



軽く屈伸・伸脚・アキレス腱。たったこれだけで、シャワー浴びて帰りたくなる…。
体が腐り始めてるんじゃないかと、本気で思った。(苦笑)




キョン「ちょちょ!見てみ!隣見てみって!!」


私「何、誰?知り合い?…ん?」



隣のコートに目をやると、手慣れた感じでラケットのグリップテープを巻き直すイケメンの姿が…。



新入社員の田口くんが、『顔で採用されたらしい』と噂になり得てしまう我が社のレベルの低さが悲しくなるぐらいの、圧倒的な男前がそこにはいた。



そこから私たちの目的は、そのテニスの王子様に如何にして気付かれ、如何にして知り合いになるかオンリーだった。



わざと空振りをして、ボールを取ってもらおうか…、



それとも、トイレの場所を尋ねてみようか…、




はたまた、麻袋に押し込んで拉致してしまおうか…。



もはや「テニス?何それ、美味しいの??」状態である。




そんな作戦会議の最中、ようやく父と母がやってきた。


母「ごめん、お待たせ~!こんなに日差し強いと思わなかったからさ、日焼け対策に時間かかっちゃって~!」


母は、白のロンTに白のジャージを履き、白のスポーツタオルを肩にかけ、正規品なのか?と疑いたくなるほどデカいサンバイザー(赤とピンクの中間色)を装着して現れた。




ガッチャマンならぬ、バッチャマン降臨。


テニスコートに科学忍者隊のお出ましである。




ちらっとキョンを見ると、あさっての方向を見つめ必死に笑いを堪えていた。


二十数年生きてきたが、かつてこんなにも友を追いこんだことがあるだろうか…、いや、ない。




ゲームが始まった。


私たちの目的は5分前のそれとは180度変わって、『お願い、テニスの王子様。どうかこちらをお向きにならないで。』になっていた。




バッチャマンがサーブポジションにつく。



私たちは、腹筋に力を入れた。
もちろん打ち返すためじゃなく、笑って声を出して王子様に気付かれることのないように…。





バッチャマン、渾身のサーブ!!!










が、前衛の父にクリーンヒットォーーー!!!





私・キョン「キャーハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」





腹を抱え、コートにうずくまる私…。



笑いすぎて過呼吸寸前のキョン…。




呼吸を整えながら顔を上げると、転がってきたボールを拾い、こちらを見て明らかに戸惑う王子…。





はい、ゲームセット!!!!(泣)