市役所にマイナンバーカードの登録更新をするのに出かけた。久々に遠出したのでついでに図書館にも寄った。途中、旧市街を抜けるのだが子供の頃市街地だったところはオレが東京に行っている間にすっかりゴーストタウン化していて、ネットではそのボロさ、廃墟化したのがおもしろいらしく動画がアップされまあまあの話題になっていたようだ。TVでも関東キー局の番組にも取り上げられていたのには驚いた。なんでもその廃墟の中でいまだに営業し続けているバーが不気味だとかで騒がれていたようだ。

この街にも著名な映画作家の出身地らしいのでなぜそこを舞台にした作品を作らないのだろう?

廃墟(さっきからそう言っているがこれでもJRの主要駅から数百メートルのところに存在している)はさらに進んでいてまだ栄えていたと思ったところが久々に行くとそこさえも更地になっていたのにはさらに驚く。もうシャッター通りから進み砂漠化して行くのではないかと思える状況。旧市街と言っているが今の市街地がシャッター通りでその中でも2番目ぐらいの大きさのファッションビルが今年廃業となり商店は撤退してもぬけの殻になっていた。で一番大きな通りに面したビルの窓を見るとほぼすべてにカーテンが下りていて誰もいないことが分かる。

いわゆる市の中心地には今や市役所、コンビニ、駐車場、パチンコ店ぐらいしか残っていないことになる。

一体みんなはどこに行ったのだろう?

図書館に入るとオレ同様の老人しかいない。

閲覧コーナーの雑誌を見るとたまたま手に取った雑誌だけかも知れないがどれも厚さがすごく薄くなっている。昔、毎月買っていた音楽雑誌を見る。知らないミュージシャンやバンドばかり。巻末のニュースを見ると1ページまるまる死亡者の欄でそこには知っている名前。死んだ年齢を見るともうこんなトシになっていたんだ、と驚く。

 

いやあー、長生きはしないものだ。