司馬遼太郎さんの翔ぶが如くの作中に、当時の薩摩藩の侍が沢山出てくるんですが、弱いものへの労りや、余計な事を言わないでカラッとしている体質が非常にかっこいいなと。明るい、暗いはありますが、元気で男らしい、そういう態度はいいなと思います。特に好きな登場人物は、西郷隆盛、西郷従道、大久保利通、桐野利秋、別府晋介あたり。周り道せずに確信的な物言いというか。でも、小説全体は、西南戦争の経緯の話しで、暗くてドロドロしているので、好きな場面だけ読んでいます。鹿児島という桜島を臨める雄大な景観や、鎌倉時代の武士の気風を残す郷中という制度とか、独特な環境で生まれたものなんだろうなと考えたりします。