25年目スタート〜500に乗って〜記憶と経験と | Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

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○○○ 71' FIAT500との生活○○○
MEXが綴る旧FIAT500との悲喜こもごもな日々

人間、”楽”や”快適”を経験するとなかなか元には戻れないものである。

が、その楽や快適を捨ててまでも選んでしまったクルマがある。

運転の楽しさの方が勝ってしまったのだ。

それは庶民の足として生み出されただけあって走ることに忠実であり、五感を駆使して一瞬一瞬に適切な判断を迫られ、あらゆる操作にダイレクトに反応する…。

それが私にとってのFIAT500という存在だ。

 

なんて大層な書き出しをしましたが、私の場合はこれこそが500を購入するにあたって最も望んでいたことです。

その望んだ感覚が今なお続いているのは実は凄いことだよなぁと、25年目スタートを迎えるにあたり改めて思うのです。

もちろん私が乗ったことがないだけで、そういう素敵な車は世の中にいっぱいあるのでしょうけど、知らないものはしょうがないので勝手に変態的のめり込み感満載チェントで綴るのです。

 


 

ということで今回は

25年目スタート

〜500に乗って〜

記憶と経験と

でございます。

1998年8月30日登録だから数日フライングだけどw。

 

 

 

そんなFIAT500に乗ってから丸24年。

その年月の間で

「乗り手としても変わったなぁ。」

と思えることをいくつかピックアップしてみると…

 

□高速道路ではひたすら第一走行帯を走る様になった。

現在は650ccになっているとは言え、概ね80~90km/hで走るので当然ながら左車線をひた走っているのだが、普通車(現代車の意ww)に乗っても気がつくと追い越しもかけずに左車線を80~90km/hで走行している。

もはや身体に染み付いてしまった様だ。

 

□かなり穏やかになった運転。

3速辺りはそこそこ速いけど、現代車と比較して遅いことがわかっているので他車に対してライバル意識が全くないw。

従って走行中に張り合うなんてことはなく、年々運転が穏やかに。

その分、各操作にゆとりができて周囲の車の動きへの心配りもし易くなり、ガチャガチャしない”流す”運転が楽しく、心地良くなった。

 

□そこにあるのが当たり前になった。

もはや肌着の様でもあり履き馴れた靴の様でもある存在なので、車検や修理などで500が無いととにかく気持ち悪い。

丸1週間乗らなかろうが電車で打ち合わせに行こうが、ガレージにちょこんと鎮座しているだけで安心できる、精神安定剤的存在に。

 

□多少のトラブルは開き直れる様になった。

いや、初トラブルには未だにビビるのだけど、もはや「ネタだネタだw」と開き直ってブログ化する様になった。

そしてそれが幾人かの人達には、少しは役立っているらしいことに気がついたw。

 

□500乗りな仲間が増えた。

以前は他の500乗りさんとつるむ事なんて想像もしなかったのだが、2015年のFIAT ABARTH500全国ミーティングというきっかけや、手軽なSNSなども通じて一気に500仲間が増えた。

その中で気の合う友人達も多数でき、500で会うだけで無く呑みに行ったりする様になったことで、自分だけではわからなかったことや発見も多々。

1人で走るのも楽しいけど、集まってワイワイするのは違った意味で楽しいものだとつくづく思う。

 

 

ざっくりだけどそんなところでしょうか。

ありきたりな表現ですが、走る装備以外何もない小さなクルマが人生を豊かにしてくれるものなんですね。

え?

「それは”豊かになった”じゃなくて”変態になった”だろう。」

ですって?

いやいや、取り憑かれた皆さんは持ち方に違いはあっても似た様なもんでしょうw。

え〜?そんなことない?

本当に?

 

 

 

8/27の午後、

いつもの場所へ散歩。

暑ぃので冷たいJAVA TEAで

涼んでいると

偶然しに来た

取り憑かれた皆さんww。

何度会っても

話しが尽きることはないのです。

 

 

 

さて、ここ数年で乗り始めた方々や今まさに納車待ちな方々の中には、どうやら

「500購入前からブログを読んでいた。」

という人や、

「ブログが500購入の後押しをした。」

という人もいらっしゃる様で、嬉しいと同時にとても驚きつつ、

「それマジですか?ww」

と、とても心配にもなる。

自惚れるつもりはないけどなんだか責任重大ではないか?

「未だに乗って楽しい500が1台あれば必要にして十分、それでいいや。」

という悲喜こもごもなブログに共感していただいたのであれば、それは大変嬉しいことです。

しかしそれと同時にメンテナンスと称した素人弄りでロクなことにならなず、「ぐわー!」とか言ってあれだけ悪戦苦闘しているのに、それを読んでもなおだなんて、

「その扉開けて大丈夫か?本当に大丈夫か?」

とw。

 

私自身は長年500に乗っているせいもあり、その振動でMEX号共々頭のネジが緩んだのか、それともMEX号から何かイケナイ成分でも揮発しているのか、すでに”脳内ハッピーメーター状態”のため、トラブルなどもすっかり開き直ってネタにしているから良いのです。

*馴れって恐ろしいな^^;;

が、最初の頃の何もわからないうちは覚悟の斜め上をいく、得体の知れない苦労(笑)の連続でもありました。

以前に書いた『これから500を自力でメンテナンスしようとしている方々へ』には、その様な覚悟も持って欲しいという気持ちも含めたつもりです。

 

 

まぁ購入理由がなんであれ、”乗ったもん勝ち”な事には違い無し。

乗ってみなきゃわからないことはいっぱいあるし、トラブルの大小はあっても、また、人それぞれの覚悟の程度の違いはあっても、その後の諸々は追い追いでもいいんです。

この情報の時代に、

「そもそもこんなクルマだとは思わなかった。」

なんて言い出すのは、下調べ不足の責任回避でしかないですしね。

それでもやはり

「どうせ乗るなら、やっぱり楽しく乗ってくれるといいな。」

と思う気持ちが勝ってしまうのは、トラブルがあろうが、夏は暑くて冬は寒かろうが、雨に降られて錆を気にしようが、とにかく運転そのものが楽しく個性溢れるクルマだからでしょう。

 

先に書いたこととも被りますが、小型なおかげで車線は広く感じるし、狭い都内の下町の道でもスイスイ走れるし、軽量・小排気量で力が無い分、常に加速は目一杯で頑張るから持てる力をフルに使う面白さもある。

加えてアシスト機能なんて皆無なもんだから、ハンドルを切るタイミング一つ取っても上手く操れた時の快感はこの上無い。

電子制御で誰でも運転が上手くなった様に感じたり、ただ”ベカッ”とアクセルを踏み込めば、かなりの勢いで加速していく現代車では、絶対に感じ得ることができない単純で純粋な走る道具としてのクルマ感。

正直、数値的なことを知りたいという欲求が無ければ、ノーマル〜650cc程度ならタコメーターなど無くても問題はありません。

感覚を研ぎ澄まし、音や振動にエンジンやミッションの「このくらいが気持ち良い。」とか、「そろそろヤバイよ!」という声を感じることができればそれで良いのです。

いや、聞き逃してやっちまうこともまだあるけどww。

そんな、ほぼ経験と感性で走るクルマ。

これを楽しいと言わずしてなんと言おうか。

というのが個人的に感じる500の魅力と感想です。

 

人それぞれ感じ方の違いはあって当然だけど、1年ほどでもあってもすでに乗っている方々にはこの気持ちは通じるかしら。

要は乗り手が乗って楽しく、求めていた何かが500にあると思えればそれで良いのです。

 

 

 

私が感じる旧車というもの。

 

 

とまぁ、そんな想いを込めて(?)2月頃にこっそりブログタイトルを

Memory and Experience

~Cinquecento syndorome~

71' FIAT500との生活
MEXが綴る旧FIAT500との

悲喜こもごもな日々

 

に変えておきました。

 

 

 

友人宅前にて

納車3日後のMEX号。

まだ全然馴染んでないこともあり、

どことなくよそよそしくて

初々しいw。

 

 

 

そしてすっかり馴染んだ現在。

 

 

 

結構印象変わったけど

「これが私の500だ。」

と、今は言える。

 

 

 

今乗っている皆さんはどの様な想い、出会いで500を購入されたでしょうか。

たまたま500だったという人もいらっしゃる様だし、タイプや色まで拘った人も多いことでしょう。

そして1年経って、或いは何十年か経ってみて、乗り手としての変化は何かあったでしょうか。

 

 

 

ということで、今回は語り回でした。

さてさて、次はどんな1年になりますかね。

期待と不安と不安と…いやいや違う違う、いつもの様に楽しく(?)やっていこうww。

 

 

2022/8/29 追記;

え?ちょっと待って。

いい感じで終わらしたのに誰ですか!

「トラブルの玉手箱」

だなんて言ってるのは!

ねぇスシオさん…

スシオさーん、聞いてますかー!

気に入ったので追記しちゃったじゃないですか!

まったくもうwww。

 

 

 

25年目スタート

〜500に乗って〜

記憶と経験と_END

 

 

 

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