~フルフィンガー!~
2014.10.25(土)代官山にて開催された、CACAZAN-イズイシ手袋さんの個展&相談会でお願いしてあった、Bespokeなフルフィンガーのドライビンググローブが届きました。
期待にわくわくしながら箱を開けてみると、あぁ、なんという上品な仕上がりなんでしょう!
写真も見ていたし、
わかってはいるつもりでも、
先ず箱からして品良く格好いいのです。
革の縁ギリギリを、どこまでも均等なピッチで走る縫製、
美しい弧を描くフィンガー部、
そしてCACAZANオリジナルのディアスキン。
イズイシさんという職人を通してそれらが織り成す仕上がりの妙がそこにありました。
美しい弧を描くフィンガー部、
そしてCACAZANオリジナルのディアスキン。
イズイシさんという職人を通してそれらが織り成す仕上がりの妙がそこにありました。
今回はドレスグローブ風に仕立てていただいたので、甲にナックルホールを設けなかったことと、
甲の一番広くなる面に、
また、お願いしたワンポイントのリザードボタンとディアスキンの質感が与える表情のコントラストも、手にする喜びを盛り上げてくれます。
まさにドレッシー!
この贅沢なドライビンググローブにうっとりです^^。
これで真冬のチンクも寒くない!し、一見するとドライビンググローブには見えませんので、降りる時にわざわざグローブを取り替えなくてもそのままイケるのです。
ワンポイントで施されたリザードボタンのアクセントが、
抑制の効いた上品な印象を与えています。
抑制の効いた上品な印象を与えています。
早速装着してみると、ハーフフィンガーと指先まであるフルフィンガーとでは随分と感触が違います。
指の長さなども計っていただいたこともあって、フィッティングが良いのは勿論のこと、
「なるほど指全体が包まれる安心感というものがあるんだなぁ。」
と実感しました。
これは立体縫製と仕上げのアイロンの効果が、
なのでコッソリ(?)裏返して見てみると、指の”マチ”にあたるパンチングレザーには裏地が施して無く、スエード状に起毛している上に、表同様、縁ギリギリに縫われています。
更にディアスキンの切り口は、一般的な牛革と違い繊維がフサフサと柔らかいのです。
むむぅ、なるほど・・・だから肌に不快な刺激が無いのでしょうね。
そしてフルフィンガーって指先をつまんで引っ張って脱げるため、実はハーフフィンガーよりも脱ぎやすいのです(笑)。
フィッティングが良いほど脱ぎにくいものなので、これもアドバンテージの一つでした。
”グー”の状態。
ナックルホールはありませんが、
ディアスキンがよく伸びるためMEX的には問題なし。
今回ベルト仕様にしたために、装着には一手間増えますが、
MEXが日常使いしているドレスグローブも同様のため苦になりません。
ディアスキンがよく伸びるためMEX的には問題なし。
今回ベルト仕様にしたために、装着には一手間増えますが、
MEXが日常使いしているドレスグローブも同様のため苦になりません。
”パー”の状態では掌側が少しきついくらいに張ります。
しかし”パー”にすることってほとんど無いですし、
元々、握ることを目的に作られているのでそれで良いのです。
やがて馴染んで伸びてきますしね。
適度に手首を絞るギャザリング、芯を感じるパイピングも綺麗です。
しかし”パー”にすることってほとんど無いですし、
元々、握ることを目的に作られているのでそれで良いのです。
やがて馴染んで伸びてきますしね。
適度に手首を絞るギャザリング、芯を感じるパイピングも綺麗です。
さて、肝心のドライビングではどうでしょうか。
指先までグローブがあるということは、試着はともかく、ドライビングシーンでは不快に感じてしまう部分が発生するリスクが多いのではないだろうか?という心配もあろうかと思います。
しかし、そこはイズイシさんのグローブ。
250km程走行してみましたが、そのようなことは全然ありませんでした。
ウッドのステアリングホイールに手をかけて先ず感じるのは、しっかり指先が掛かるということです。
もちろん指先がグローブの中で暴れることは無く、むしろ程よいワンクッションとなってクルマの動きや路面状況が伝わってきます。
これこそフルフィンガーならではの大きなアドバンテージで、ハーフフィンガーでは味わえない感覚でした。
イズイシさんが、
「ドライビング用は遊びの少ない指のフィッティングを意識して作っているから」
とおっしゃっていましたが、使ってみて思うのは、
”物を握りにかかると同時にタイトになってゆくフィッティング”
という印象です。
作りが異なる親指も同様です。
それは窮屈になってゆくという意味ではなくて、握る強さとフィット感が呼応しているという感じと言えばいいでしょうか。
それが心地よいのです。
革の柔軟性に加え、掌側より長い甲側の裁断、先に挙げた内縫いと外縫いのコンビネーション、そして”マチ”の革が集まって混み合う爪先部分。
これらの他、様々な処理の仕方に、恐らくは職人にしか解らない答えがあるのでしょうね。
ディアスキンが適度な摩擦を生み出し、指先の掛かりは極めて良好です。
クッション性もあるために、指先に伝わる振動を緩和してくれるので、
より疲れにくいのが嬉しいのです。
気持ちよ~く走れます。
クッション性もあるために、指先に伝わる振動を緩和してくれるので、
より疲れにくいのが嬉しいのです。
気持ちよ~く走れます。
爪先の処理。
革と縫製が集中しますが、ドライビング時に気になりませんでした。
因みにこの写真は、手が入っていない状態で撮影しています。
120km程走行して脱いだら指の形でふっくらとしていました^^。
以前も書きましたが、指の股になるパンチングレザーの”マチ”の部分には、
革の重なりによる縫い目がないため不快感は無し。
イズイシさんこだわりの革の厚みも効いているようです。
革の重なりによる縫い目がないため不快感は無し。
イズイシさんこだわりの革の厚みも効いているようです。
DDR-070系ハーフフィンガー(猛烈な汗かきであるため夏用は二双)と
フルフィンガーの比較。
本当は汗をかいても指先が滑りにくいフルフィンガーの方が
夏には良いのかも知れませんが、
MEXはグローブが白い粉を吹くほど汗をかくので・・・。
フルフィンガーの比較。
本当は汗をかいても指先が滑りにくいフルフィンガーの方が
夏には良いのかも知れませんが、
MEXはグローブが白い粉を吹くほど汗をかくので・・・。
ドライビンググローブを検討されている方々には、フルフィンガーかハーフフィンガーかを迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
MEXのようにクルマにエアコンが無い!+暑い夏に都市部の大渋滞にはハマりまくる!+猛烈な汗かき!とかでなければ、一年を通してDDR-060系のフルフィンガーでも良いかなぁと、個人的には思いました。
まぁ最後は好みによるところも大きいとは思いますが。
何れにしても、フルフィンガーなればこそ試着をしたいですね。
どうしても試着が無理であればCACAZANさんのHPから、イズイシさんにアドバイスを貰って下さい。
出店や相談会などのイベントも、CACAZANさんのHPで告知されます。
近々クラシカルな装いの新製品も出るようですよ^^。
また、2015年1月後半には、第11回 オーダーメイド相談会 in 東京の開催が決定しています。
(詳しいことは追い追い発表されるでしょう。)
あっ、そうそう、スマホ操作に関して。
もちろん走行中には操作をしませんが、iPhoneが起動中は強めのタッチでいけています。
しかしスリープに入ってしまうと、『スライドでロックを解除』と『パスコードを入力』ができませんでした。
使っているうちに電導性が上がるかなんかして、できるようになるかな?
CACAZAN ドライビンググローブ_04~フルフィンガー!~_END