軍事オタクだから知っている軍事ネタ。

 

 

私達が学んできた歴史によると、大東亜戦争(太平洋戦争)は陸軍の暴走により巨大国アメリカに無謀な戦いを挑み、敗戦国となったと知らされてきましたが、最新研究では全く事実は違っていることが明らかになってきました。

 

 

 

本文に入る前に、日本海軍と陸軍の関係を簡略に説明すると、共有することは一切なく、予算の取り合いなど、いつもいがみ合って意思疎通は全くない組織でした。

 

 

 

 

それでは主文(笑)

 

大東亜戦争(太平洋戦争)は「陸軍省戦争経済研究班」(通称、秋丸機関)の報告書通り戦っていれば日本が勝っていたと、戦後アメリカ軍スティムソン陸軍長官は言っています。

全て拾い画。

 

 

 

 

この日本の勝ち筋の全てをぶち壊したのが、英雄といわれ国葬にもされた山本五十六連合艦隊司令長官。

数多くの映画にもなった有名な人物ですが、この人物こそが日本人310万人の犠牲者をだした張本人。

 

 

 

 

最新の研究を調査して結論に至った、私一個人の考えですので・・・

 

ウソにまみれた映画。

製作者、監督、キャストも事実を知らないのでしょうね。

まぁ~国民の大多数が知らないので仕方ないか。

この映画以外にも山本五十六の映画・テレビドラマは数多くあります。

アジアの小国が大国アメリカに一泡吹かした事が、日本国民の心を掴んだのでしょうかね?

 

 

 

 

 

 

当時の陸軍は秋丸次郎中佐に、主要大学の統計・経済学者や、中央省庁、南満州鉄道調査部から精鋭を集めさせ、政治・経済はもちろん社会・文化から思想に至るまで、国内外の書藉や資料を収集・分析させた。

英米班、独伊班、日本班などの班に分かれて、それぞれ経済的な戦力や敵国となった場合の弱点を徹底的に研究した。

まとめられた報告書は約250枚に及んだ。

 

秋丸機関を率いた秋丸次郎中佐

 

 

 






秋丸機関では米英との戦争に備え、日本が「総力戦」をいかに戦い抜くかが研究されていた。

国家の経済力の観点から、日米英の国力を比較(日米の国力差は20対1)、戦争の期間や規模、戦費や動員兵力、資源調達能力、輸送能力などを子細に分析、何度もシミュレーションを行っていた。

その結果浮かび上がってきたのは、イギリスの軍事物資補給の問題である。

イギリスは当時の国力上、軍事物資や食料品を西欧の植民地であったインドを含む東南アジア、さらにはオーストラリア、ニュージーランドからの資源をアメリカからの補給船に頼らざるを得なかった。

 

 

 

 

そこで鍵を握るのが海運(船)である。

当時アメリカの船舶は老朽船が多く、積載能力が十分ではなかった。
秋丸機関は、アメリカによる完成軍需品の海上輸送力が致命的弱点であることを突き止めた。

アメリカが最大の供給力を発揮するには、開戦から一年から一年半かかると分析した。

イギリスは海上輸送力に弱点があり、月に50万総トン以上の船を繋沈できれば、アメリカからの援助物資が届かなくなり、イギリスの抗戦力は急激に低下する。
したがって、今後の戦争の核心は、英米の造船能力と、枢軸国による撃沈速度の競争にあると考えた。


ここから導かれる日本の戦争戦略は何か。

秋丸機関は、最終報告書(1941年7月)において、概略次のような趣旨の提言を行った。
日本は、インド洋地域に対して戦線を拡大し、イギリスへの物資補給ルートを遮断すべきである。

 

それによって、アメリカの戦争継続意思を喪失させよ。 


この内容を見ると、陸軍の判断は、戦略的にきわめてまっとうかつ合理的だったことが分かります。

太平洋を東進して積極攻勢に出ることなど、陸軍はまったく想定していなかったのである。

その結果、同機関は以下のような「絶対負けない」戦略を考え出した。

・米国との直接戦争は極力避ける
・主戦場を米国に近い太平洋ではなくインド洋に設定する
・インド洋に展開する英国軍を屈服させる

・フィリピンはアメリカの植民地なので、攻撃占領しても全面戦争になるには

 議会及び国民の戦争意思統一に半年はかかると試算した
・英国の敗北により、戦意を喪失した米国と早期に講和する

・インドを含めた東南アジア諸国は植民地化され独立を願っているので、そ 

 れを解放して日本軍の戦力増強にする

・講和後、日本は大東亜共栄圏の維持・発展を図り、自国の資源不足を補 

 う  

そして、日本が持久戦に耐えられるのは、長くて1年半から2年と試算。

その後の長期戦を有利に戦えるかどうかは広域経済圏、すなわち大東亜共栄圏の運営にかかっているとした。

ではなぜ、太平洋ではなく、インド洋なのか? 

当時のスエズ運河はドイツ軍が支配しているので、インド洋が米英にとって軍事と経済の大動脈であり、通商・資源の輸送ルートになっていたからだ。

敵の部隊をたたくより、輸送路を遮断することで継戦能力をくじく作戦であるので極めて合理的な判断だった。
 

東南アジア方面から西進する秋丸機関の報告で、アメリカを刺激しないこの合理的な戦略だったら十分戦えると昭和天皇も東條内閣、大本営も陸海軍上層部も理解し、この計画通り開戦に決定されました。

 

 

 

こうした陸軍・政府の戦略をぶち壊したのが連合艦隊司令長官の山本五十六だった。

公式記録では、山本五十六は真珠湾攻撃の13年前からハワイ攻撃は軍人としての夢であると周囲に語っています。

「真珠湾攻撃は日米戦争早期講和への布石」だという持論を述べており、その考えの浅はかさを当時の海軍大臣からも指摘されています。

また部下であった第一航空艦隊司令長官南雲忠一中将も、

 

 

 

第一航空艦隊参謀長草鹿龍之介をはじめ海軍幹部全員がハワイ真珠湾攻撃は反対していたと言われています。

 

その理由は、アメリカは攻撃され大被害を被っても、早期講和どころか日本攻撃に考えが一本化すると進言していた。

至極当然の考えですよね、山本だけですよ、これで早期講和できると思うのは!!

 

 

 

 

山本は海軍NO2で、NO1は海軍司令部総長永野修身で、西進する計画ですでに決定済みと、山本を戒めたが山本はそれじゃ連合艦隊司令長官を辞職すると強く迫った。

子供の思考能力ですな。

 

開戦まじかなこの時点で辞職されたら、連合艦隊が必要なのでそこまで自信があるならハワイ攻撃を許可したが、それが大きな間違いだった。

 

 

山本は何故そこに拘ったのか?紐解いてみると・・・博打が好きで腕も良く、特にポーカーやブリッジに強かった。

山本は「博打は一ドルなら一ドル出して自分の言葉に責任をもつこと」「博打をしないような男はろくな者じゃない」「2年ほどヨーロッパで遊べば、戦艦1-2隻の金はつくれる」と豪語しています。

私は博打する人はろくでなしと思いますがね。

山本は連合艦隊司令長官より海軍大臣になりたいとも言っています。

この性格から真珠湾攻撃という大博打に打って出たと考えられています。

 

 

 

開戦直前の昭和16年12月1日に大本営政府連絡会議として開催された御前会議において、それまで一切議題にも上がってこなかったハワイ真珠湾攻撃が政府や陸軍の知らないところで海軍及び海軍軍司令部の決定事項になってしまっていました。

さらにそれを実行する連合艦隊はすでにハワイに向けて一週間前に出航済みでした。

そんな話は聞いていないと東条英機首相は唖然とし陸軍参謀本部も大反対しましたが、時すでに遅く誰も海軍の暴走を止めることはできませんでした。

後日、昭和天皇も東条英機首相の証言からすると真珠湾攻撃は詳しく聞いていないと。

陛下側近のメモや日誌などの記録にも真珠湾やハワイの記述はありません。

 

 


1941年12月8日、山本五十六がハワイの真珠湾を奇襲したことで、イギリスのチャーチル首相は、これでイギリスはアメリカが参戦してくれて勝利すると、手をたたいて喜んだと言われています。

 

 

 

 

その理由としてイギリスはアメリカの参戦を望んでいたが、アメリカ大統領のルーズベルトも参戦したかったが、戦争をやらないという公約で大統領になっていたので、日本の一発の攻撃を待ち望んでいました。

ルーズベルトは事前に真珠湾攻撃を知っていて、現地の太平洋艦隊司令部に教えず二千四百名を見殺しにして、国民にも知らさなかった説が有力視されています。

その結果、リメンバーパールハーバー(真珠湾を忘れるな)を掛け声で国民一致団結参戦機運が高まった。

 

 

 

 

さらにナチスドイツのヒトラーは、日本は何てことしてくれたのかと嘆いています。

ヒトラーはアメリカ本土から遠く離れたヨーロッパが戦場なので、アメリカは参戦しないと思っていたからである。

 

 

 

秋丸機関の報告書に「真珠湾」の文字は一切ありません。




第二の戦略は東側のアメリカを刺激せず、北側のソ連攻撃でドイツと挟み撃ち計画がありますが、益々長文になるので今回はこれで終わります。

 

 

 

 

付録

もうすぐでGW休暇になりますが、私は毎日仕事で宿日直勤務も数回勤務表に組み込まれています(汗)

まぁ~忙しいと言っても、ブログ書く暇はありますがね(笑)

もちろん代休もありますよ。

 

4月1日から働き方改革が開始されたのに、どうなっておるのやら??

 

 

 

連休中は帰省や旅行する人が多いですが、マイナンバーカードや健康保険被保険者証は必ず持参してくださいね。

病気やケガで受診されたら、一時金支払い・全額現金払い(後日返金)などのトラブルが発生して、会計課も少数人数で勤務しているので、処理手続きに時間がかかりお待たせするようになりますので。

 

それではみなさんGW期間中もご安全に!!

 

 

ーーーーーーーー

 


参照文献資料

・国際経済政策研究センター情報資料室43-44 ページ

・牧野邦昭「『独逸経済抗戦力調査』(陸軍秋丸機関報告書)

・脇村義太郎「学者と戦争」

・有沢広巳『学問と思想と人間と』『有澤廣巳の昭和史』

・中山伊知郎全集 第 10 集

・「東京大学経済学図書館所蔵貴重図書の研究」

  『英米合作経済抗戦力調査』

 陸軍秋丸機関報告書東京大学経済学図書館所蔵貴重図書

・日米開戦 陸軍の勝算 (祥伝社新書)林千勝

・矢次一夫『昭和動乱私史 下』経済往来社

・家永正彦 経済戦争の本義

・「真珠湾攻撃から70年! 陸軍の秘密組織秋丸機関が予言した

 「ニッポン敗北」!」『FLASH』1171(2011.12.20日号), 2011.12

・現代ジャーナル「シリーズ日米開戦50年、新発見「秋丸機関報告書」 

 有澤廣巳と太平洋戦争

牧野邦昭『戦時下の経済学者』中央公論社, 2010.6