前回のブログでブロ友さんから「ブルガダ症候群(coved型。昔はぽっくり病といわれていた)は治療の術はありますか」との質問があったので、本人か家族の人が罹患されているのか、心配になったので今回はチョットだけ心電図とAEDとブルガダ症候群について早急簡潔に書いてみました。

 

心停止の心電図波形は4種類あります。

 

①心室細動(VF:ventricular fibrillation)

 

 

②無脈性心室頻拍(pulseless VTpulseless ventricular tachycardia

 

 

③心静止(asystole

 

 

 

④無脈性電気活動(PEApulseless electrical activity

この図のように心電図としては全く正常な波形でも、患者さんが心肺停止状態ならば、それは、無脈性電気活動(PEA)です。

チョイややこしいですが、決まった波形がありません。

 

除細動が必要なのは、①心室細動(VF)と②無脈性心室頻拍(pulseless VT)です。

除細動が不要は、③心静止(asystole)と④無脈性電気活動(PEA:pulseless electrical activity)です。

 

 

みなさんも良くご存じのAED(自動体外式除細動器)。

 

私からいえば、自動体外式除細動器というのは間違いですね。

自動ではありません。

音声に従って、最後はショックボタンを押さなければならないので、自動ではありません(大汗)

セミオートですよね。

 

まだ市中には少ないですが、ショックボタンがない自動電気ショックを実行するオートショックAED(フルオート機)も存在しています。

 

まぁ~どっちに転んでも、音声にしたがって行動してください。

倒れた人の横に持って行くだけではダメですよ(汗)

機器開いたら音声が出てきます。

 

 

 

心電図の基本波形の読み方。

一般的に、心電図に「ST上昇」と呼ばれる異常があったら典型的な心筋梗塞です。

ST低下の場合は狭心症が疑われます。

 

 

 

 

ブロ友さんの質問でブルガダ症候群(coved型)は、タイプ1です。

 

 

現在ではブルガダ症候群にたいして抗不整脈薬(キニジンやアミオダロン)が用いられますが、予防的で完治できません。

致死的不整脈を予防する最後の手段はペースメーカー(埋め込み式除細動器)になり、申請すれば障害者手帳は1級になると思います。

 

職場で仮眠時間を割いて、ブログを書いたので誤字脱字があるかも知れません(大汗)