音楽劇「道」
真剣乱舞祭を見た後はしごして行きましたよー
のんびり歩いたので開演前ギリギリでした。
結構見やすい席で流司くんの顔も良く見えます。
リングマスター的役割のモリール
彼は死神と言ってた。
どんな声を発するんだろう?
(2.5次元以外の芝居は久しぶり)
それがいつものジャリっとした声じゃないじゃないですかー?
良く通る良い声で、彼はやっぱり劇場向きの
役者さんだな~と再確認しました。
凄く堂々としていて、難しい役だったと思いましたが彼はあの舞台で光ってました。
あのコスチュームも似合ってました。
ヤッパリ佐藤流司には華があります。
ザンパノ役の剛くんも
この役を引き受けて、影でかなり努力したんだろうなーと思いました。
もろザンパノでした。セリフも映画で聞覚えのあるセリフが・・・つづきます。
あのyoutubeのつよぽんからは想像出来な姿です。
あの小さな円の中であのストーリーを表現するんだからルヴォーさんは凄いという事なんでしょうね?
道化姿のフィリップさんやモリールの流司くんはこの物語をより分かりやすくする為の役だったのかな?
イルマット役の海宝さん、舞台天上に張られた綱?を渡るんですが凄い演出だったと思いましたがどんな風になってるの?
練習も大変だったでしょうね?
綱渡りしながら羽根をハラリと落とす演出もシャレてた。多分意味があるんだろうね?
可笑しかったのはザンパノがイルマットを撲殺した後イルマットの愛車を川に落とすんだけど、子供用のオープンカーが使われて、それを持ち上げてヒョイと投げてました。笑
その他にもピエロや名前の無い華やかなサーカス団員が沢山出ているんだけど?
どれが誰だか分からない、歌わないし?喋らないし?独特の化粧だし、あまり記憶に残りませんでした。
その中でも女性陣は可愛いくて、一輪車も上手で、暗くなりがちな舞台を華やかにしてました。
全般的に衣装は素晴らしかったですねー!
この物語の主役はザンパノよりむしろジェルソミーナだと思うんだけと?印象が薄かったように思います。
私はジェルソミーナの役者さん又は彼女への演出次第でこ舞台はもっと感動できたと思うんですが?
私が映画「道」が大好きだった事
観れば観るほどジェルソミーナのあの表情
あの動き、発することば、感情、愛情、
特にジェルソミーナ役のジュリエッタ・マシーナが素晴らしい。
あの物悲しいトランペットの曲も心がキュッとなる
せっかくの音楽劇と歌っている割には音楽で感動する場がなかった。
歌える役者さんいっぱい居たのに・・・
ハッキリ言って
この舞台は剛くんの為の舞台、剛くんのファンの為の舞台だったのかな?
主役以外にも
良い役者さんが揃っていたと思いましたが正直、もったいなかったような気がしました。
でも
ルヴォーさんがあの名作「道」を表現するとこうなると思うなら、私の感性がそこまで及ばない、分かってないんだと思います。
作品の感じ方は観劇の量だけとは思えません。それとこの舞台を観た後であの素晴らしいパンフレットを読むと、それだけで素晴らしい舞台だったと勘違いしそうですが、それは違うと思いました。
この舞台で感動してる方も沢山いると思います。あくまでも私が感じた感想を正直に書きましたが、不愉快に思われた方がいらっしゃいましたらお許し下さい。
《でも嬉しかった事が一つ有ります。
この舞台で流司くん、剛くんと繋がりが出来て、早速 「新しい窓お正月SP」のトーク番組にゲスト出演出来ました。
良かったです。役者の糧になります。
(彼ら「新しい地図」には元SMAPの有能マネージャーさんだった方がいらっしゃいます。)
全部見ましたが、いつもの環境と違う場所で戸惑いと場違い的な感じは受けましたが、新しい地図の3人の気遣いと優しさが嬉しかったなー!
タレントさんとか、お笑いの方って自分売り込みに必死な感じですね?
その中で流司くん控えめで目立たなかったけど
彼の出番か来て、道に出てた事、紅白に出てた事が分かるとみんなどよめいてたなー?》
あの後又映画の方の「道」を観てしまいました。
やっぱり見る度に感じ方が違う。
ジェルソミーナは頭の弱いとか薄幸な子とか
表現されますが、彼女って何気ない小さな事
にも幸せを感じられる純粋な自由な心が有って、反面これだけは許せないという線引きがあって
そのために死んでしまうくらいの悲しみに打ちひしがれる。
習うでも無いのに、いつのまにかあの曲をトランペットで吹けるようになってしまう感の良さも持っていますし、
反対にサンパノの粗暴は、育った環境のせいで優しく接する術を知らないで今まで来た人。
でも決して根っからの悪人じゃないし、ケチでもない。彼女も食べられないくらい不味い彼女が作るスープも不機嫌に食べる。
芸人としても努力して稼いでるし、最低限の生活力はある。
最後に「道」というタイトルは何故だろう?
と考えた。
ザンパノとジェルソミーナの旅芸人としての
ボロ三輪車が行く道、映画はモノクロなんだけど、季節が変わるのがハッキリ分かる。
その辺も考えさせられる。二人の関係も徐々に芸人とそのアシスタントから多分夫婦に近い関係になってるんだろな?と思わせる
旅先の宿でザンパノは女を買う事に嫉妬するんだけど、その表現方法も分からず悲しい顔をするだけ・・・
ただ旅先で出会う人達は皆ジェルソミーナに優しい。
イルマットだって、彼女に親切に色々教えてくれる。あの石ころの話もそう!
それが救いだけど彼女の選択は観てる人の思いとは違う。
人が生きる道は真っ直ぐに進むだけでは無いと言う事か?
あの後のザンパノの人生という道はどんなだったんだろう?何も変わらないとは思いたく無いなー
あのテーマ曲のトランペットの物悲し調べが
とっても心に残る。
ザンパノの心を激しく揺さぶったのも、見知らぬ女が口ずさむあのメロディーだ。
やはり地味で暗い映画だけど名作です。