白々しい言葉はもういらない。施設へ告げた、精一杯の拒絶。
病院を後にし、駅のホームで施設へ電話を入れました。前回の入院時、預かってもらっている介護保険証等を病院に提出する必要があると伝えた時「取りに来て」と平然と言い放ったあの施設。今回も、親の入院という重大な事実を私に隠していた場所です。この施設には、両親ともに入所していますので、まだ入所中の親の事を思うと自分の怒りをそのままぶつけることはできません。電話口で、これまで溜まっていた怒りを静かに、けれど明確にぶつけました。「そちらからの、入院の連絡は一切頂いていませんけど!」そう伝えると、担当者は「えっ、そうですか!?」と驚いたような声をあげました。その声が、私にはあまりにも白々しく響きました。知らないはずがない!連携しているはずの場所で、そんな言い訳が通ると思っているのか。「もう、そちらに帰ることはないと思いますので。あとは病院と話し合ってください」到着した電車の音に紛れさせるように、私は言葉を切り、電話を終えました。これまで信頼関係を築こうと努力してきた場所。けれど、命の瀬戸際で家族に寄り添えない場所に、これ以上費やすエネルギーはありません。本当は、もっと叫びたいほどの怒りがありました。でも、今の私には、入院している親との時間を静かに守ることの方がずっと大切なのです。