一日中雨という悪天候の昨日から打って変わって

今日は青空で気温もあがって気持ちの良い一日だった。

 

チャールズ国王の戴冠式が今日だったら全然違ったのになぁ、

よりによってここ数週間で一番天気が悪い日を選んじゃったよね、

なんて思いつつ、

あんな雨の中、戴冠式の凱旋を一目でも直に見たいと

参道に集まった観衆の情熱のすごさに

改めて感服していた。

 

 

参道はごった返していて

傘をさすことすらできなかったはず。

びしょ濡れになりながら

遠目にしか見れない凱旋を見るために

数時間同じ場所に立ちっぱなし、

トイレに行くのも一苦労だっただろう。

ベストスポットを確保するために

何日も前からテントに寝泊まりしてる人々もいたという。

 

 

私からすると、なぜそこまで何かに

熱狂できるのか、

情熱を傾けられるのか、に

驚かされるばかりである。

 

 

もちろん私とて、

あんな壮大な凱旋を

間近で見られるものなら見てみたいという気持ちはある。

でもそれはあくまでも楽をしてできるなら、

という条件付きの話であって、

ものすごい人混みに揉まれて身動きも取れず、

何時間も雨に打たれ続けるという

水責めのような苦行を強いられた挙句、

目の前に立ちはだかる人々に視界を遮られて

ほんの一部しか見えないんだったら

家でさらりドライな状態で、

テレビで全貌を見るほうがいいと思えてしまう。

 

 

私は一事が万事そうだ。

長蛇の列に並ばないとだめなもの

競争率が高いものは

即座にあきらめる。

だってそこまでの情熱がないのだもの。

 

 

食べることが大好きな私の友人は、

かのアンナミラーズの最後の一店舗、品川店閉店日に

テイクアウトのアップルパイを買うために

ひとりで3時間並んだという。

(さすがに3時間ひとりは暇を持て余したと言っていたけど 笑)

 

 

また別の友人はふなっしーにどっぷりはまり

家の中はふなっしーグッズだらけ。

ふなっしー関連イベントにもほぼ皆勤。

ふなっしーから人生哲学のようなものも学んだという。

一緒に旅行に行った時も、

リュックからパジャマからスリッパから、

持ち物がほぼすべてふなっしーで

その徹底ぶりに驚かされた。

 

 

どちらも私には絶対と言っていいほど

起こりえないことだ。

皮肉屋で冷めた私には、

そこまで純粋に何かに熱狂できるのが

実はうらやましかったりする。

 

 

この情熱の熱量の個人差は一体どこから来るのだろう?