先日、D51338さんからいただいたコメントから「そろそろカレンダーの時期だな」と思いましたが、煙のぼせは今年は9月までは訪蒸記がままならずSL人吉on鹿児島本線が精一杯でした。
※今までは「SL人吉㏌鹿児島本線」と表記していましたが、この場合の前置詞はonがふさわしいかなと思たので今回からonを使わせていただきます。
そんな訳で2022年のカレンダーはあきらめかけていましたが、逆転の発想で「今年の画が無いなら訪蒸記復帰の平成23年2月から10年間で撮りためた画で作ってみよう!」と思いなおしました。
初めは撮りためた毎月の画の中から季節感がある一枚を選ぶつもりで比較的安易に考えていましたが始めてみると早くも2月で躓きます。そうです2月は蒸機が走っていることが少ないのでアーカイブは訪蒸記を始めた平成23年の北びわ湖だけしかありませんでした。
しかもあまりいい出来ではありません。釧路湿原号を撮れていれば問題なかったのでしょうが。
やむなく方針転換です。撮影月の期ずれはやむなしとしできるだけ多くの路線、できるだけ多くの蒸機を選ぶこととしました。これが悩み&迷いの要因になりました(笑)。
さらにD51338さんからは去年、某カメラ屋さんにカレンダーを依頼する場合は表紙は縦、毎月の12枚は横構図の13枚と教えていただきましたのでこれも踏まえての選定となりました。
前置きが長くなりましたが煙のぼせの2022年カレンダーをご紹介させていただきます。今ではもう撮れないシーンもありますがお付き合いただければ幸いです。
まずは表紙ですがいきなり反則技です(笑)。できるだけ季節感が『無く』爆煙の一枚をと考えて一旦は山口線のHM無しのC571としました。しかし1~12月で出番がなかった路線や蒸機をできるだけ採用したく表紙は縦構図の画を4枚組わせて一枚にすることを思いつきました。
▼表紙その1 平成27年5月SLばんえつ物語復路 三川発車
まずはC6120にしました。HMもシックで良いですね。
平成30年の7月からだったかな?C57180が故障になり長期運休になった時はまたC6120もしくはD51498が走ってくれないかと願いましたが叶いませんでした。
▼表紙その2 平成28年11月SL飯山線ロマン4号 越後田中駅
平成28年11月19~20日の二日間でC11325が飯山線を走りました。飯山線に煙が帰ってくるのは何でも40年ぶりだったそうです。
二日間ともあいにくの天気でしたが多くの鉄さんで賑わいました。煙のぼせは彼の地はもちろん初遠征で全く土地勘が無くさらには経験したことがないほどの鉄渋滞ができる混雑で悪戦苦闘しました。
雨が降る越後田中駅を通過するC11325を多くの皆さんが傘を手にしてお見送りでした。
その後飯山線での蒸機運行は無いですね。またお願いしたいですね。
▼表紙その3 平成28年8月大井川鉄道往路 抜里駅
「幸せの黄色いハンカチ」とC11190です。この日はトーマスとジェームスが走ったので人気者の「二人」が走った後のこのシーンはかなり閑散としいてこのシーンを収めることができました。
▼表紙その4 令和元年7月SL湯けむり号 南由布院駅手前
久大線が無煙化されたのは1970年でその年は煙のぼせは小学5年生でせいぜい鳥栖駅などで駅構内での蒸機撮影を始めたかどうかの時期でした。なので久大線を走る蒸機を撮るのは初めてでした。
なんでも有志の方が自費で臨時列車の運行をJR九州に依頼したとか。
飯山線と同じようにもの凄い人出で大人気の由布岳を望める近くのポイントには入れずここで撮りました。もっとも当日は天気が悪く由布岳は見えませんでしたが。
当時はC55を復活させてSL湯けむり号の定期運行の話もあったのですがその後進んでいないようです。
水害で復旧のめどが立たない肥薩線代わりにまた58654がここを走ってくれないかと祈ってますがまだ実現されていません。来年は実現してほしいなあ。
▼1月 平成27年1月SL初詣稲荷号(山口線) 地福発車
この年は元旦からに雪で3日になってもかなり雪が残ってました。
DLの補機があり客車は3両と少ないですがC571はいい煙で頑張ってくれました。
▼2月 平成26年4月SLばんえつ物語往路 平瀬
残雪の山と門デフの貴婦人が良かですバイ!ただ撮影は4月なので2月にしては春めいていますね。
▼3月 平成30年SLやまぐち往路 名草
SLやまぐちの開幕は何といっても名草の梅ははずせません。
しかしながら開幕のころには梅は遅いことが多くこの年のようドンピシャのタイミングに恵まれることは少ないですね。
▼4月 平成26年SLばんえつ物語往路 馬下
4月は何といっても桜ですね。この桜木は今では左側の枝が伐採されてしまいました。
狙いは桜の木を傘に見立ててその下に貴婦人を置きたかったのですがその立ち位置はすでに入れず撮れる場所に入らせていただきました。翌年には!と思いましたが桜の時期に運行が無くやがて枝が伐採され願いが叶うことはありませんでした。
▼5月 平成24年4月真岡鐡道往路 市塙
列車移動していたらこの鯉のぼりが目に入って市塙駅から歩いた記憶があります。C1266のナンバープレートはピンク色です。
▼6月 平成28年5月只見線新緑号復路 第三橋梁
大勢の方のすき間に入れていただいて何とか撮れました。まさに新緑です。
最初は5月に撮影したばんえつ物語の上野尻先の立体交差で撮った菜の花と残雪の飯豊山の一枚を選んだのですが、冒頭の条件を満たすためにこちらの一枚を選択しました。
▼7月 平成27年6月SLやまぐち往路 長門峡
紫陽花とタチアオイのコラボに良縁じゃない良煙の貴婦人。良か~。
▼8月 平成30年8月SL人吉往路 那良口
にわか雨に難儀しましたがかえって雨に濡れた赤いカンナが気に入って花ピンにしました。
この路線が復活するのはいつになる事でしょうか。
▼9月 平成29年10月SLばんえつ物語往路 早出川橋梁
秋晴れの空にススキを絡めてシルエットでC57180 を捕らえました。
▼10月 平成30年10月6日SL銀河往路 晴山
10月は一番悩みました。最初は平成23年10月SLやまぐち復路の大山路で撮ったコスモスとPPのC56160のかわいいお尻を撮った一枚にしていましたが、今回のテーマである「できるだけ多くの路線とできるだけ多くの蒸機を選ぶ」ことを優先しこの画を選びました。
またこの画はキャバチョコさんのブログの手助けをいただきたどり着けた場所ということも先行の一助になりました。
しかし晴山なのに曇り空なのが・・・・・。おまけにSL銀河はこの時だけの遠征でしたが翌日の復路は強風で運休というなんとも残念な遠征になってしまいました。
▼11月 平成28年11月SLやまぐち復路 白井
赤い紅葉が良かです。この年はHMが季節ごとに変わってました。
▼12月 平成23年12月SLやまぐち復路 白井
あの悪夢の水害前の白井です。まさに昭和の里山です。
画面左側の小さな橋と画面中央の手前に僅かですが白い雪があります。またC56160は僅か2両の客車ですが単独で牽引しています。さらにはHMは昨今の×マークではなくかわいいサンタです。
何から何まで今では撮れませんね。
以上で煙のぼせの2022年カレンダーが完成です。
採用した路線は、山口線・磐越西線が圧倒的に多く只見線・肥薩線・真岡鐡道・釜石線・飯山線・大井川鉄道・久大線が各1枚の9路線となりました。反則技の表紙の効果が絶大です(笑)。
ヤフーブログ時代に選定した「煙のぼせの蒸機路線番付」の東西の横綱・大関・関脇のそろい踏みです。さらに当時は撮っていなかったので対象外だった釜石線・飯山線・久大線が入りました。なかでもSL銀河の釜石線は今では東の大関に値しますね。再来年の早春で運行終了となるので来年は是が非でも行かないと。
蒸機はC6120・C571・C57180・D51200・C56160・C1266・C11325・C11190・58654・C58239の10車両になりました。
掲載できなかった路線・蒸機ともあります。上越線、秩父鉄道、北陸本線(北びわこ号)、鹿児島本線(人吉号)が漏れてます。
車両はC108、C5644、C11227、D51498、C58363が漏れてます。やっぱり電化区間は難しくなりますか。
あれ!?久大線以外は「平成」ばかりです。機会があれば「令和」だけでカレンダーを作ってみましょう。