ホ二Ⅰの量産型である試製一式七糎半自走砲の製作
一日少しずつ進めていきます。
先に足回りは車台に組んでいますが、面倒な転輪関係は後回しにします。
北満試験時の写真では円匙や十字鍬を装備していないので1台は穴埋めしました。
このキットの欠点である前部泥除けと起動輪基部との隙間をプラ板で修正します。
この後で、左前泥除けに無線機用の空中線取付用の穴を開けます。
試製一式七糎半自走砲・車台は相模造兵廠の新車なのではないかと思います。
記録に残る車台の生産台数は
昭和17年度。 7月 5台、 8月 7台、 9月 7台、 10月 7台、 合計26台。
(自走砲量産に関する打合せよりは遅れてはいるが)
昭和18年度は生産無し。(8月には試製三式砲戦車が完成している。)
(昭和18年度新規整備主要兵器資材一覧表には一式砲戦車 60とあるのだが)
昭和19年度。 昭和19年12月 5台、 昭和20年2月 5台、 3月 10台、 合計20台。
(昭和19年11月にホ二Ⅲ5台を生産。)
昭和20年度の生産無し。(ホ二Ⅲは4月に6台、8月に10台、合計16台を生産)
昭和19年度生産のホ二Ⅰは試製の外れた一式七糎半自走砲なのかもしれません。
新規製造の車台の生産記録からはホ二Ⅰの生産台数は46台となります。
(九七式中戦車からの改造は試製1号車以外には無さそう)