1962年公開 日活映画「渡り鳥故郷へ帰る」より
3年振りに帰郷するハリケーンの浩こと滝浩(小林旭)は
宇高国道の船中でメランコリー・マヤ(白木マリ)と出会う。
マヤ「いいねぇ この潮風 あんた高松は初めてかい?」
滝浩「何でそんなこと聞くんだい。」
「港に着かねぇうちから里心がついちゃしょがねぇじゃないかい。」
「あんた見てると銀座の匂いがするぜ。」
「東京が恋しくなったら、あんたの踊りを観に行くぜ。」
マヤ「どうして、あたしのことを…」
船を降りた浩とマヤ。
そこにはマヤの愛人・陣内一郎(葉山良二)が待っていた…
マヤ「あんた、迎えに来てくれたのね。」
マヤ「知ってるの? あの人。」
一郎「何しに来たんだ。」
マヤ「あんたがここにいるって判ったからさ。」
一郎「本当は今日、東京に帰るつもりだったんだ。」
「ところがたった今、気が変わったんだ。」
「暫く、帰れそうもねえぜ。」