92年2月 LC10WエンジンOH | 黒いダイスが俺を呼ぶ

黒いダイスが俺を呼ぶ

さすらいのSUZUKI SC100乗り。主にスズキフロンテリヤエンジン系を乗り継ぐ。
日活アクション映画、昭和の特撮番組が好物でロケ地巡り。
大日本帝国陸海軍戦闘車両模型も好き。

73年モデルのNewGC/Wの搭載エンジンはLC10W.34psタイプである。
イメージ 2
 
クランクシャフトやシリンダーヘッドなどは37psタイプと共通。
シリンダーのポートタイミング、VM18の3キャブレター、専用マフラー
などの設定で出力特性を変化させている、LC10W水冷エンジンの
標準タイプで、比較的低中速トルクのある加速特性の良い乗りやすいエンジンである。
アイドリング安定の対策部品としてダンパー入りクランクプーリーが
組まれているのが珍しい。
(現在、フロンテ乗りの弟号にクランクが移植されている。)

しかしBMメンバーとのツーリングでは、置いて行かれる可能性もある。
そこで、元々はクーペGX用にOHしていた37psエンジンに載せ変える
事にした。37psエンジンは上記の変更があり、キャブはVM22の
3キャブレターである。
 
また初期型のクラッチは圧着面積が狭く、軽量なフライホイールとの
組合せでレスポンスは良いのだが、圧着面積も狭く破損や当時でも
部品難が見込まれた。
 
イメージ 1
 
このエンジンはさらに加工を施しトルクアップを図っている。
(ボアの拡大、ポートタイミングの変更、シリンダーヘッドの加工など…)
シリンダーヘッドはガンコート塗装仕上げ。
チラッと見えるドライブシャフトもsp

そして、トルクアップに対応するように後期型のクラッチAssyに
組み替えている。
(ディスク、カバー、フライホイール、ハウジングをセットで交換)
 
T5Aと共通のクラッチ・ディスクが使用できる後期型はある意味で、
純正強化クラッチと言えるだろう。(トルク値 4.2→5.3kg/cm対応)
 
ただし360のトルクにはオーバースペックであり、
高回転からの減速時には回転マスが負担となり、
クランクの耐久性が落ちるとの見解もあります。