みなさんこんにちは
久留米中央教室の佐藤です。
前回、『枕草子』清少納言についてお話しました。いかがだったでしょうか?
今回は、その清少納言と不仲説のある紫式部についてお話します
『源氏物語』はなんと20カ国以上の言語に翻訳され、世界でも高い評価を得ており、
400字詰め原稿用紙4500枚にも及ぶ長編作品です
本当に一言で表すとするならば「詩を織り交ぜた恋物語」
主人公光源氏の男女の関係を通した人間模様が描かれています。
漫画などにもなっているので、是非一度読んでみてください
さて、そんな『源氏物語』の作者、紫式部。
その後の作品『紫式部日記』には、宮中での生活と、盛りだくさんの悪口が記されています。
一部見てみましょう。
手紙のやり取りをしていた和泉式部に対して、
和泉式部といふ人こそ、おもしろう書きかはしける。されど和泉はけしからぬかたこそあれ。(略)口にまかせたることどもに、かならずをかしきひとふしの、目にとまるよみ添へ侍り。それだに、人の詠みたらむ歌難じことわりゐたらむは、いでやさまで心は得じ、(略)恥づかしげの歌詠みとはおぼえ侍らず。
和泉式部という人は、趣深く手紙をやりとりした。しかし感心しないところがある。(略)口にまかせて詠んだ歌なdのに、必ず趣深い一点で、目にとまるものが詠み添えられています。それほどの歌人であるのに、他の人が詠んだ歌を非難したりしているようなのは、それほどまで和歌を心得てはおらず、(略)こちらが恥ずかしくなるほどの素晴らしい歌人だとは思われません。
上げて落すとはまさにこのことかという感じですね。
清少納言に対してはもっと痛烈に批判しています。
清少納言こそしたり顔にいみじう侍りける人。
さばかりさかしだち、真名書きちらしてはべるども、よく見れば、まだいと足らぬこと多かり。(略)そのあだになりぬる人の果て、いかでかはよく侍らむ。
清少納言は得意気で偉そうにしている人です。
賢そうにしているくせに、漢字はよくみると、間違いもある。(略)誠実でなくなった人の最期は、どうしてよいことがありましょうか、いやよくないでしょう。
このように、記されているため、清少納言と紫式部は犬猿の仲と思われがちですが、
そうとも言い切れません。何故かというと、面識がなかったとも考えられるからです。
合ったこともない人と仲が悪くなることはないですよね
この二人の性格を一言で表すならば、
明るく気の強い面もある清少納言・控えめで少し影のある紫式部
周囲にもこのように評価されていたのかもしれません。
紫式部の生い立ちに関しては、説明できていませんが、
自分の人生と比較して、一方的に清少納言を敵視するようになったのです。
今も昔も変わらないな~と感じますね。
「日記文学」は、当時の生活を知る資料であると同時に、日記であるため、作者の考えていたこと感じたことをダイレクトに受け取ることができるので、ぜひ読んでみてください
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