えっと…
勢いで始めちゃいます( ・∇・)
ラストまで書いてからUPするスタイルは、私には合わないみたい。
このままだと、永遠に先を書き進めない気がするのよ笑

毎日更新はできません。
一応、週2回ほどの更新を目指していきたいと思います。いや…1回かも…←

では、どうぞ♪









目が覚めると、そこは真っ白な世界だった。


えっと…

オレ、どうしたんだっけ。


……オレ?

オレって、何だ?
名前…あれ?


記憶が混濁しているのか、全てが曖昧で
自分が何者かも定かでない。

ぴくり と反射的に動いた指先を握り返した、自分のものとは違う体温に驚き、ゆっくりと…視線を横に向けた。
ズキっと頭が傷む。
少しボヤけた視界の中にいた可愛らしい…人物が「大丈夫?」と心配そうに覗き込んだ。

見覚えはある…
ような気がするのだが、誰だっけ。


白い天井、白い壁

透き通るような白い肌の天使の登場に

一瞬…ここは天国なのかと見紛ったが、自分がベッドの上に寝かされていることに気づき、おおむね現状を把握した。泣きそうな顔をした目の前のこの天使が、服装からして医者や看護師ではないということも。


病院、医者、看護師…

どうやら、そういう一般常識的なことは覚えているらしい。


「ここは病院、だよね。…君は…誰?」

「……え?」


オレの言葉に、潤んでいた飴色の瞳が大きく揺れた。


二人の間に流れる静寂

薄桃色の唇がゆっくり…開くと


「オレは、アナタの…恋人、よ」


と、寂しそうに声を振るわせると
「看護師さん呼んでくるね」と、その場を離れた。






「ご自分のお名前わかります?」 

「えっと…いや…」


目を覚ましたものの、オレは自分の名前すら思い出せなかった。どうやら、ドラマや映画ではよく見かける設定の記憶喪失ってやつらしい。
なにやら難しい顔をした医者に、この後更にいくつも検査をされることになった。

…相葉雅紀という名前らしいおれは、酔って深夜に自宅アパートの外階段から転落し、この病院に運ばれたとのこと。
丸一日意識が戻らなかったようだが、ようやく目を覚まして現在に至る。
先ほどベッドの横にいたのは、オレの住んでいるアパートの大家さんらしい。名前は二宮さん。
おれの目が覚めるまでの間、家族のようにずっとそばにいてくれたとか。

……っていうか、あの人…おれの恋人って言ったけど////

本当に?
だってオレもあの人も、男…だよな。

いや、二宮さんは男だけど、恋人って言われても全然嫌な気持ちになんてならないし、むしろ嬉しい気持ちになるのは、やはりそういうことなんだろうか。
今だって彼のことを想うと、なんだか胸がドキドキしてしまって…
タイミング悪く脈を取られ、あまりの速さに計り直されてしまった。



つづく


miu