ラスト…( ・∇・)











「////わ!カズちゃん、そんなこと」


「んっ、む…」




括れた部分から裏の…筋までを丁寧に舐め上げる。

まーくんのおっきくて長いモノの半分ほどを、咥内に納めた。

太ももに添えていた手で根本を握り、ゆっくりと頭を前後させながら、握った手元を扱き始める。



「…う、はぁ…」



頭上から降ってくる甘い吐息。

先端から滲み出している蜜の味が変わったタイミングで、ぐっ…と喉の奥までを使い深く飲み込んだ。

口全体を窄め、強く弱く吸い上げる。

何度目かの抽送。

咥内で質量を増したそれを、まーくんが引き抜こうとしたから、彼の腰に手を回して抗った。



「え?!ちょ、カズちゃん離して!」


「んーん」



口いっぱいに頬張りながら、イヤイヤと首を振る。



「もうやばいんだって!あ…」



ビュルッと叩きつけられた熱い飛沫。

慣れた…独特の香りが鼻から抜けていく。

ずっと溜まっていたせいか、放たれた濁は大量で。とても全部は飲み込みきれず、唇の端からポタポタとこぼれ落ちた。



「うわ、ごめんごめんごめん!!」



まーくんはごめんを連発しながら、申し訳なさそうに手の甲で濡れた口元を拭っている。


全く。何で謝るのかな?


ワタシが欲しかったの。

まーくんを愛したかったの。

それなのに。


…あ、そうだ♪


ひたすら謝り続けている まーくんの口を黙らせる方法を思いついたワタシは、さっきまで彼のモノを愛していた唇を薄く開いて、ペロリと…舌舐めずりをした。



「まーくんの、美味し…」



とどめの上目遣い。


ふふふ。

どうよ、これで謝る理由なんて無くなったでしょ?


じゃあ、ゆっくりとお風呂に浸かって、一日の疲れをとりましょうか。



……なんて思ったのが、ワタシの間違いでした。


やる気スイッチの入ってしまったまーくんは、もう止められなくて。


バスルームに連れ込まれたワタシは

躰中がふやけるまで、全身を愛されることになってしまった。






翌日。


まーくんが仕入れに行っている間に店へと行き、窓を開けて空気を入れ替える。


いつもより少し早かったが…

掃除道具を取り出して、店内をピカピカに磨き上げた。



「やぁ、おはよう」



掃除のために開け放していた扉から顔を覗かせたのは、ユキちゃんのお祖父さんでもある、この店のオーナーさんだった。



「おはようございます。お散歩ですか?」


「ああ。通り掛かったらカズくんの姿が見えたんでね」


「今、お茶を淹れますよ」



店内に招き入れ、上等の茶葉を急須に入れると

静かに湯を注いだ。



「カズくんの淹れてくれるお茶は美味いねぇ」


「ふふ。ありがとうございます」


「それで…だな。この間カズくんの親父さんに会ったんだが」



申し訳なかった と、オーナーさんはワタシに向かって深々と頭を下げた。

何のことやら、訳がわからずにオロオロとしていると、言葉を続けた。



「いや、怒られてしまったよ。『雅紀はウチの家族だ。いずれ俺の店を継がせるんだから、ふざけた事ぬかしてんじゃねぇぞ!!』って。

勝手なこと言って…本当に悪かったね」


「…親父が?」



まーくんのことは、弟子としても一人前の寿司職人としても、もちろん認めてくれている。

ただ、元々が寡黙な人。

ワタシたちの関係を告げたときも、反対こそしなかったものの、「そうか」としか言わなかったから…


まさかそんな風に思ってくれていたなんて。

あまりの嬉しさに言葉が詰まった。


黙っているワタシの肩をぽん、と叩き



「まぁ、ユキもあの性格だ。寿司屋の女将なんて務まる筈もない。

いや、私とした事が…余計なことを言って、迷惑をかけたね」


「いえ、そんな…」



帰っていくオーナーさんの背中は、何だか小さく見えた。


自分の築いた大切な店。

それを継ぐ人がいないというのは、とても寂しいことなのだろう。

ワタシ自身も寿司職人にはなれず

親父の味を継ぐことが出来ずに、辛い想いをした。

だから、分かるんだ。


この店を任せられる職人が現れたなら、その時は…

ユキちゃんが店を切り盛りできる経営者に育っていれば良いな。



「ワタシも頑張ってみますか」



まーくんや親父が、一流の職人を育て上げたように。



先ずは…

美味しいお茶の淹れ方から教えてみようか と


長年使い込んだ急須を、そっと握った。






おわり♪






*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


ちなみに、この急須からは妖精さんは出てきません笑




さて。

こちら、5年以上前に書いたお話の続編でした。


昔からの読者さまには懐かしかったかな?笑

もう忘れたって声が聞こえる気がするけど気にしない( ・∇・)


久々に自分でも読み返したりしてね。

いやー楽しかったわ( *´艸`)


ちょっとでも、皆さまの癒しになっていれば嬉しいです♪



では〜(*´∇`)ノ 




miu