つづきです。

BL要素を含みますので、苦手な方は進まずにお戻りください。











互いの中を、味わい 行き来する舌。


頭の奥が痺れて…

もう、智の息遣いしか聞こえない。


ベッドの上

熱を持った瞳で見下ろされ



オレは


智は、王子様のキスで目を覚ます

童話の中のお姫様なんかじゃなく


現実世界にいる、ひとりの男だったのだと

気づいたんだ。



「和也…」


「////んっ、ふ…」



頬に触れていた指先が、首筋を辿り

薄っぺらい胸へと下がっていく。


服の上から撫でられ…

その物足りなさに、自らシャツを捲り上げる。

ひんやりとした空気に触れると、小さな粒が立ち上がった。

智の唇が近づく。


ぢゅっと音を立てて吸われ

電気が走ったような感覚に、くらくらと眩暈がした。


逃げるように身を捩ると、智の舌も追いかけてくる。


待って、待って。

こんなの…


ぎこちない、拙い愛撫。

それなのに、全身が智を欲しがって震えている。



「ココ、気持ち…良いの?」


「っ…」



脇腹を舐め上げ、背中へと移る唇が熱い。

今にも漏れ出そうになる甘い声を必死に堪えていると、智の真剣な眼差しに射抜かれた。



「なぁ。和也のこともっと知りたい。

隠さずに教えて?」



こんな瞳で見つめられたら、嘘なんて…言えない。

躰を起こし、智を感じて膨らんでいる股間を太ももに押し付けた。



「気持ち、良い…よ」


「こっちは?」


「ぃや、ああっ////」



下着の中に差し入れられた手がピタリと止まり、不安そうに瞳が揺れた。



「ごめん、嫌だった?」


「//// …この場合の "イヤ" は "嫌" じゃないのよ」



そう言いながら智の手に自分の手を重ね、グッ…と揉み込むと「そうなのか?難しいな」 と笑った。


向かい合い、智の穿いていたジャージに手をかけ、下ろす。

ぶるんと目の前に現れたソレに、オレは息を呑んだ。


(こんなおっきいの…入るかな)


もちろん初めてではないし、それなりに経験はある。ひとりが寂しい時は自分で後ろを使い慰めたことも。

でも、フられてからはそんな気も起きず

もうずっと…触れていない。


当然、ここにローションなど持ってきている筈もなくて



「ちょっとごめんね」



智と自分のモノを合わせて握り、互いを擦り合わせるように扱き始めた。



「っ、和也」


「ん…良いよ」



キスをしながら、手を動きを速めていく。


揺れる腰

ぶるっと震えたタイミングで放たれた、二人分の蜜を両手に受け止めた。




つづく




miu