つづきです


BL要素を含んでおりますので、苦手な方はご遠慮下さい( ・∇・)←久々にこの注意書き書いたな笑笑








「和也、さっき言ってた、浮気した…付き合ってた人って。

彼女?それとも…」


「………」



今更、智に隠し事したくはない。

でも…

ずっと一緒のベッドで寝ていた相手の恋愛対象が男だったなんて知ったら引くよね。

彼を起こすためとはいえ、眠っている間にキスまでしてたんだし。


答えられないでいるオレに、智は続けた。



「毎朝、おれを起こすのに…キスしてたのは何で?」


「え…」



…気づいてたの?!

オレは自分の行動がバレていたことに動揺して、智から体を離し、起き上がった。


もう、ここに居たらダメだ。


智に不快な思いをさせたくない と思ったのも間違いではない。

ただ…

自分を否定され、傷つくのが怖くて。


呪いが解けても

やっぱり、オレは弱くてズルいままだった。


ベッドから下りようとしたオレの手を、ぐいっと智が掴んだ。壁へと追いやられる。

逃げ道を塞がれ、動けない。



「おれのこと、子ども扱いしてた?」



違う。

ふるふると首を横に振る。



「じゃあ…どうして?」


「………それは」



眠っている姿が、童話に出てくるお姫様みたいにキレイだったから…なんて言ったら怒るかな。

だって、普通に考えれば 男が男にキスなんてしない。

それは、オレが…普通じゃないから。


年下は好みじゃないなんて自分に言い聞かせていたけど、そんなの無理よ。

だって智は…出会った時から、オレよりも大人だったんだもん。


綺麗だな って。

愛おしいな… って。


そういう感情を抱かずにはいられなかった。



「なぁ。おれが気づいてたのに、今まで気づかないフリしてたの何でだと思う?」



…確かに。

気づいていたのなら、いくらでも問い詰めるタイミングはあったはずで。


それをしなかったのは、智の意志…ということになる。



「どうして…?」



智の腕の中で見上げると

近づいた唇が、ゆっくりと触れた。



「キス…したかったから。和也と。

悪いけど、お前相手に子どもでなんかいられねぇよ」



オレを見つめる、熱い瞳。



「嫌だったら、そう言って?」



そう言うと、もう一度唇が触れた。


今度は…強く。



差し込まれた舌が、咥内を荒らす。


嫌じゃないの?

オレ、男なのに。


そんな疑問は、激しいキスで吹き飛んだ。



何度も角度を変え、次第に深く…なる。

オレの中でうねっていた舌を迎え入れ、絡ませると、智の背中に両手を回した。




つづく





miu