つづき…( ・∇・)


アメンバーじゃない読者様へ

【前回のあらすじ】

何度もしつこく攻め立て(笑)
ニノちゃんを 激しく抱き潰した智くん

その翌日です♪








「あれ?こんなところに…」


以前、フリーマーケットで購入したこの急須。
急須の精付きとは知らず(笑)
かなり汚れていたものを洗い、綺麗に磨きあげ
多少の問題はありつつも ずっと愛用していたのだが。
よく見ると、取手の横…胴のあたりに小さなヒビがはいっていた。
いや。今までこんなヒビなんてなかったよな。

そう思って首をひねっていると
昨夜の…
啜り泣くようなニノの言葉を思い出した。


「ダメ、もう…壊れちゃう…」


何度も何度も交わり、激しい行為の果てに意識を手放したニノ。

え、ちょっと待て。
まさか、あの時に…?

快楽に我を忘れ、夢中で 攻め立てた結果
どこか怪我をさせてしまったのだろうか。

サーっと血の気が引いた。

…急須の精であるニノは、分身(?)である急須と感覚的にも深く繋がっている。とすれば、この傷がニノ本人にも何かしらの影響を与えることは充分に考えられた。

急須の蓋の突起は乳首
取手の部分は性器に繋がっている。

じゃあ、この…
胴はどのあたりなんだろう?

慌てて部屋を見渡すと、ニノはベッドの上で丸くなり、スゥスゥと寝息を立てていた。
その姿はいつもと変わらないようにも思えるが…

そっと近づき、どこか変わった様子がないか確認してみる。


「うーん、よく分からないな」


薄いタオルケットを捲ってみたが、手足を見る限りでは、怪我をしているような場所は見当たらない。しかし、念のため、ニノの細い躰を覆っているTシャツとハーフパンツを脱がせてみた。


「え…?」


ニノの白く綺麗な背中には、縦に大きな傷が走っていた。そこから血が出ている…というわけではないのだが、急須に入った あのヒビのように、皮膚に筋が入り、裂けているのだ。


「…ニノ、大丈夫か?!ごめん…おれ」


病院に連れて行って良いのだろうか?
オロオロと部屋を歩き回っていると、テーブルの上の急須が目に入った。

…もしかして、急須のほうを修理すれば治るのかも?

慌ててネットで"急須 ヒビ 補修"と検索する。
本当は、ちゃんとした修理は専門家に頼んだ方が良いのだろうが、この期に及んで ニノを自分以外の誰かに触らせたくはなかった。

『小さなヒビは牛乳で煮る』という記事を見つけ、コンビニに走る。

昨夜の自分の行為を…おれは激しく後悔していた。




つづく



miu