ドカッ!!
「痛って!!」
突然の衝撃。
驚いた桃TA-LOWが振り向くと、真っ赤な顔をしたお猿がこちらを睨んでいます。
「お前、おれのかずに手ぇ出してんじゃねぇよ」
「は?いやいやいや、よく見て?
手…というか、前足とか舌とか出されてんの俺だよね?」
「まぁ、おれも鬼じゃねぇから…」
(いや、猿だろ)と思いましたが、ややこしくなるので桃TA-LOWは聞き流します。
大人ですね。
「そうだな、その吉備団子を全部寄越せ。それで勘弁してやる」
(あぁ…美人局か?)
※美人局(つつもたせ)とは、男女が共謀し行う恐喝又は詐欺行為である。
この場合、妻(にの)が「かも」である桃TA-LOWを誘って姦通し、行為の最中又は終わった途端に夫(大野智)が現れて、にのと関係したことに因縁をつけ、法外な金品を脅し取る訳ですね。
\ _(・ω・`)テストに出ます
…桃TA-LOWは悩みました。
なぜならのこの先はコンビニが無く、食料の調達が難しくなることが予想されたからです。ここで全ての食料を失う訳にはいきませんでした。
桃TA-LOWの脳内コンピュータはフル回転。
「……黄金の釣竿って知ってる?」
「なんだそれ!?」
「鬼の財宝の中に、黄金で作られた竿があるとか無いとか。その竿を使えば釣れない魚は無いって噂だ。どうだ?一緒に鬼退治に行かないか?」
「お…おお!行く!」
二つ返事で、お猿はうんうんと頷きました。
もちろん、これは作り話です。
でも決して…断定的な話はしていません。桃TA-LOWは、あくまで噂話をしただけですから。
仲間は多い方が良いし、最終的に鬼のお宝を手に入れたら黄金の釣竿を作ってやれば良いのです。
こうして、犬とともに、お猿が仲間が加わったのでした。
しばらく、3人で山道を進んでいくと
キジが罠にかかって苦しんでいます。
「ケーンケーン、痛いよぅ!助けてよぅ」
「どうした?あぁ、怪我をしているのか」
心優しい桃TA-LOWは、その罠を外して傷の手当てをしてやりました。
「ありがとう。あの…お礼に…」
なんということでしょう。
キジは人の姿へと変身したではありませんか!
細身の美人さんです。
「お礼に…ね?」
ペロリと舌舐めずりをし、桃TA-LOWを押し倒すと腰を押し付けるキジ。
一瞬…美人に押し倒され、喜んだ桃TA-LOWでしたが、キジの股間のソレはそりゃあもう立派で…
「え、オスじゃん、お前オスじゃん!!」
「オスじゃ…嫌?」
おじいさんとおばあさんの営みを毎晩見ていたのですから、もちろん偏見はありません。
しかし…桃TA-LOWは、自分はスル側だと勝手に思い込んでおりました。
着物をめくり上げられ…
グイグイと迫ってくるキジの勢いに、泣きそうになります。
「礼なら…そう!!鬼退治を手伝ってくれよ」
「そんなんで良いの?オレ上手いよ?!」
「ってか、鬼退治でお願いします!!」
不満そうなキジを上手いこと言いくるめて、先へと進むことにしました。
実際、予定よりもかなり遅れているのも事実でした。
なんと言っても この桃TA-LOWは真面目なA型。
自分の立てたスケジュール通りに進めたいタイプです。
ここまで、当初の計画より半日以上も遅れておりました。
「犬、猿! 鬼ヶ島へ向かうぞ!」
…しかし返事はありません。
2人を探していると、ガサガサと動く草かげの奥から、何やら声が聞こえます。
そっと覗くと…
気分が盛り上がってしまったのでしょう。犬と猿は既に繋がっておりました。
そうです。
青カンです。
「あ、大野さん…奥、当たってる//////」
「はぁ…気持ち良い…」
「おっきぃ…ぅ…ん…」
「すげーな、咥え込んで離さないじゃねーか」
「ン…ヤダ//// 恥ずかしい」
「うわ、すげ…//////」
気づけば桃TA-LOWとキジは、自分のモノを握りしめていました。
あんあんあん
しゅっしゅっしゅっ
パンパンパン
ピュッピュッピュッ
…ふぅ♡
「ってことで、新しい仲間を紹介します。キジくんです」
全員がスッキリとした所で…
桃TA-LOWと仲間たちは、鬼退治に向かったのでした。
つづく
miu