この辺で終わっておこう 笑









結局、朝まで愛し合った俺たち。

潤の家で家庭教師をしていた頃の…
コッソリと愛し合う技術が、思いがけず役立ったのかもしれない。笑


それでも少しばかり ウトウトと しただろうか?

窓から差し込む白い光に目が覚めた。抱き込んでいた 柔らかい髪が、鼻をくすぐる。


「ん…ふぁ、」


盛大にあくびを放ち、伸びをした。
胸に抱いていた潤も 小さく身じろぎする。


「しょおくん、おはよ…」
「おはよう」


二つの腹が、派手に グゥ と鳴った。
…あれだけ運動すれば、腹も減るよな。

枕元のスマホを手に取ると、8時を過ぎている。土曜日のこの時間なら、父も母も出かけている頃だろう。

とりあえず空腹を満たそうと母屋のダイニングを覗くと、テーブルには 普段よりも豪勢な朝食が並べられていた。

あれ?なんかいつもと雰囲気が…


「うわ、美味しそう」

「お味噌汁温めるから座って?」

?!!
予想していなかった声に驚いて、思わず飛び上がった。


「あ…おはようございます!」

「あれ、今日 仕事じゃないの?」

「お父さんはもう出かけたけどね。
私は今日は休みなの。一緒に食べましょ。
潤くん、ココね」


半ば 無理やり座らせると、鼻歌を歌いながら楽しそうに準備を始める。
すでに用意されていた おかずの横に、温かいご飯と味噌汁、お茶が置かれた。

何となく気まずくて…
ズズッと、一口 お茶を啜った。


「すいません、突然…泊めてもらって」

「何いってるの! 
…潤くんさえよければ、いつでもこの家にお嫁に来てくれて構わないのよ?」


ブーッ!!
ゲホっ、ゴホッ!

「しょおくん、大丈夫?!」
「本当に 落ち着きがないわね」


いや、落ち着くも何も…

良いのか?
この会話、正解?!

しかし、この後 更にデカい爆弾を落とされた。
少し考えた様子の潤が、口を開く。


「あの…出来れば、新婚のうちは 二人で暮らしたいんですけど」


…これは天然?

いや、そういうレベルじゃないな 


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俺は、迂闊にも 母親の前で…

潤を抱きしめてしまった。




miu