つづきです。

軽くBL含みますので、ご注意を。








スゥ…ゥ

「ニノ、吸いすぎないで」

…スゥ、スッ


ダメだ。
俺の言葉は届いてないらしい。

これが 正しいかどうかなんて…
考える余裕はなかった。


腕の中で震えている
ニノの唇を、そっと 塞ぐ。


驚いたように見開いた瞳

少しだけ…
胸を押し返す手に力が入ったようだったが
構わず 抱き込んだ。


最初は、過度に息を吸わせないように 当てた唇。

…それなのに
気付けば、角度を変え 深く重ねていた。


柔らかい

このまま…



プハッ!
ハァ…ハァ

「まっさん…!!離して」


意思を持った瞳が、俺を貫く。

ニノの いつもの表情が戻ってきたことに安堵すると同時に…
自分の行動に、俺は正直驚いていた。

(落ち着け)

ニノの背中に回していた手を、そっと下ろした。
深く息を吐き出す。


「…大丈夫そうだな」

「あ…そうだよね。ごめん、ありがと」

「まーくんって…相葉さんだよね。
俺に何を 話したと思ったの?」

「え⁈  あ…違う、何でもない」


ニノの頬に残る 涙のあとを、指で拭った。


「こんな泣きかたして、何でもなくないだろ」

「まーくん…相葉さんは関係ないから」

「あ、そう。ニノが言わないなら、俺が相葉さんに直接聞くけど?」


ポケットからスマホを取り出し、相葉さんの名前を表示する。
そこに、ゆっくりと指を近づけた。


「待って…やめて!!まーくんには…」


…ねぇ、ふたりは どういう関係なの?

胸の奥が ザワザワと騒いだ。




つづく



miu