大宮さんのお話です。

BLです!
苦手な方は進まないよう ご注意下さい。










「子どもじゃないって…どういうこと?
まさか、そんな…」

「…本当だよ。DNA鑑定書に書いてあった。

【 DNA親子鑑定 の結果  0%

大野義和 と 大野智 との間に 生物上の親子関係は否定されました 】

って。
今となっては、もう確認することも出来ないけどな。…父さんじゃない、他の誰かの子なんだよ、おれは」


二人分の体重に、ベッドが軋む。
起き上がった にのの 細い腰を抱き、首筋に唇を押し当てた。

ンッ…
白い肌に 薄く紅がさす。

そのまま鎖骨に唇を落とした。

小さく身じろぎをした にのが 指を絡ませ
髪に顔を埋めた。



「…オレたちって、兄弟じゃないの?」

「うん…ずっと一人だったから、兄弟って憧れるけどな。でも、にのとは 兄弟じゃなくて良かった」

「………」

「抱いて、良い?」


にのの潤んだ瞳から
一粒の涙が溢れ落ちた。

おれの頬を可愛らしい両手が覆う。

…深く唇が重なり、薄く開いた隙間に 舌 を差し入れると、すぐに応えてきた。


絡まり合った 舌 を  夢中で吸い上げる。


クチュ…ッ…ンッ、ハァ…


キスを交わしたまま、空いていた右手を シャツの下に潜り込ませた。

吸い付くような…滑らかな肌。
おれの手の動きと呼応するように、にのの躰がビクンと 跳ねる。
小刻みに震えながら、甘い吐息を吐き出した。

少し離れた唇を  銀の糸が繋ぐ。


「あ…の」

恥ずかしそうに俯き、自分の手でシャツを捲りあげた。
伏せられた瞳とは裏腹に、ピンク色の小さな突起が おれを誘う。


「……智さん、ここ…も 」

「うん?」


ンッ…アァ  ////

舌で迎えに行くと
濡 れた 喘 ぎ が おれを 包み込んだ。


セック ス の経験は 多くはない。

…あまり興味が無かったからだ。


だけど、今この腕の中にいる存在を

にのを欲しいと想う この情動は
息をするのと同じくらい、とても自然な感情だった。


背中をしならせ
踊るように身をよじる にの。


抗う必要なんてない。


おれは、服を脱ぎ捨てた。





つづく


miu