大宮さんのお話です。
軽くBL 含みますので、ご注意下さい。

しつこいようだが、信じないでねー
フィクションよ!?









後藤から聞き出した情報…

それは、大野義和を落とすのに充分な内容だった。

後藤は数社の役員を兼ねている。
そのうち、先生と直接の繋がりのある会社は3社。

…これは、表向きどれもクリーンな会社だ。

だが、後藤はこの他にも役員になっている企業があり、バックに暴 力団が存在しているという。

政治家とヤク ザとの癒着。
後藤は、その窓口といった役割なのだろう。

綺麗事だけでは解決できない問題は、どこの世界でもある。
驚くような話では無かった。


「ねぇ、組から先生にお金が流れてるって事はないの?」

「それを、オレの会社名義で 大野先生に渡してるんだ」

「…いつ頃?いくら渡したの?」

「…たしか…去年の8月に、5千万」


掴んだ。

前年の政治資金収支報告書に、そんな金の流れは記載されていないはず。

…ヤク ザ のとの癒着と ヤミ献金。
 

ははっ!
充分過ぎるよ、先生。


あとは、証拠だ。
この音声は録れているだろうが、それだけでは 後藤の作り話だと一蹴される恐れがある。

誤魔化しようのない 裏付け。それを手に入れなければ…


「へぇ…そうなんだ。
…5千万なんて大金だもん。当然、領収書ってあるよね?」


焦点の定まらない 後藤の瞳。

怯えたようにプルプルと震え
ゆっくりと…頷いた。







家へと戻ったのは
東の空が白んだ頃だった。

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湧き上がる高揚感に、笑いが止まらなない。


あと一歩

もう一歩だ。


領収書の件は、後藤がオレの手にある限り
何とかなるだろう。
…焦る必要はない。


今日は平日だが 休みだった。

祝杯をあげようと、コンビニで買ったビールを揺らしながら、小さなマンションの階段を駆け上がった。


…え


黒い影が、ドアの前で動いた。



「何してんだよ…」

「にの、お帰り」


影は、眠そうな目をこすりながら
にっこりと笑った。




つづく





ゼロの旋律ってタイトル書こうとしたら
" ゼロの前立腺 " って打ってて笑った!
無意識か?
upする前に気付いで良かった♡

…ってか、このタイトルでお話書けないかなー?
( ̄∀ ̄)


miu