初めての方は、コチラを…
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この胸に 深く沈む寂寥は

今も…
澱の如く漂っていた。



『違う…分かってないよ。
アイツの…カマ太郎の代わりなんて いないんだ!』


大きな瞳から流れ落ちる涙と
振り向くことない、後ろ姿。

それが、潤の 最後の姿だった。


「…たしかに、カマ太郎とは…違うよね」


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似せて作ったつもりだったが、似ても似つかない このフォルム。

視線の先にある 黄色い 塊が 
両手を広げ、思慮深く佇んでいた。

ワタシの 真意を探るような

…そんなカマ次郎の表情に居た堪れず
顔を背けた。




「こんばんは。ラテ、一つください」
「あ…いらっしゃいませ」


慌てて 目を細め、口角を上げる

営業スマイルにも…もう、慣れたものだ。
最上級の笑顔で 相対する。

そんなワタシに、目の前のこの人は
静かな眼差しを向けた。


「あの…何か、悲しい事でもあったんですか?」
「え?」
「笑顔が…泣いてるから」


頬を伝った一粒の 雫が、ラテを揺らした。


「あ…申し訳ありません!すぐに作り直しますから」
「ううん、そのままで良い」

首を横に振ると
ワタシの手から カップを取る。


「いや、それは…」
制する間も無く、口を付けた。


「熱ちっ!!でも…美味しいね」



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ワタシに 真っ直ぐ向けられた
純粋で…屈託のない、笑顔が
ギュッと この胸を締め付ける。

だけど、胸の奥に差し込んだ 微かな光に

潤への想いが
過去に変わろうとしているのだ と

そう…気付いた。



「…可愛い」
「え、可愛い?」
「うん、名前は?」


黄色いモノに注がれた視線。

名前…

カマ次郎と言いかけて、言葉を飲み込んだ。
もう忘れよう。

ワタシの手の中には
カマ太郎も潤も、もういない。

そう、コレは…

振り上げたカマが、ハサミに見えた。

ザリガニ…?


「分かった! ムカデだねっ!!」
「あ、うん。そうだね、ムカデの…ムッキー」


否定する必要ない。
キミがそう思うなら、コレはムカデ。

それで良い。


「あの…可愛い、ですか?」
「うん、すごく可愛い!
コイツも、キミも…////」


あ…


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はにかんだ笑顔の後ろで弾けた花火が
ワタシたちの始まりを告げていた。






終わり


*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

何だコレ( ̄▽ ̄;)

潤くんとは別れちゃったのね。
残念…



何事も 器用に こなしそうなニノちゃん。

ザリガニの 予想以上の出来栄えに
腹を抱えて笑っちゃいました!!
もう…愛おしいっイエローハーツ


自由の女神も…
突っ込みどころは多々あるけれどチュー
なんだか可愛いキラキラたぶん…

こう見ると、潤くん上手いよね!!

もっと自信持って良いわよ、うん。



やっと土曜日!

だけど

娘を学校に送って
息子を体育館に送って
じいちゃんを病院に送って

じいちゃんを迎えに行って 帰ってきて。


…この後、娘を迎えに行って、息子を迎えに行きます。


掃除機もかけてなければ
洗濯物も干してない。


さあ、どうする?!笑

頑張れワタシっ!!

またねイエローハーツ


miu 




※追記

コレを読んでくれた方へ。



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ザリガニ記事をおすすめされちゃうかも!爆

恐るべし、公式タグの罠… :(;゙゚'ω゚'):