翔潤のお話です。
軽くBL含みますので、ご注意を。








唇が 這う…
その手を 慌てて引っ込めた。

ダメだ、しょおくんのペースに巻き込まれる。

これじゃあ、2日目の行程表通り
♡♡♡♡♡♡♡♡  エッチ8回とか…?
うわ/////  それは無理だって!!

1回だってあんなに…
息をするのも忘れるくらいだったのに。

溺れちゃう…


「しょおくん、今日は勉強するよっ!」

「え…あ、そう、だよな」


…俺の言葉に、明らかに肩をガックリと落としている しょおくん。
このまま 黙ってようかと思ったけど、その様子が あまりにも寂しそうで…


「昼間は 勉強を頑張るから…」
あのさ、あの、エッチは 夜ね

「はっ?!  うん!!」


クリクリの瞳が、落っこちそうなくらい 大きく見開かれた。
ウンウン、と力強く頷く。

…うわ、恥ずかしい。

無言で、皿に乗った 料理を 次々と口に運び、急いで朝食を終わらせ、火照った頬を 隠すように俯いた。


「俺、先に行ってる。
しょおくん、片付けお願いね」


立ち上がり、一足先に 中に入る。

リビングを通り抜け、階段を上がると
開けっ放しのドアから チラリ…と ベッドが見えた。

簡単に整えてはあるけど

皺の寄ったシーツ
並んだ枕

甘美な海の底に 漂う愛の痕跡…


/////
う…ここだと、集中出来そうにない


少し小さめの机に置かれた カバン。
その中から 問題集を 手に取ると、ドアを閉めた。

広い家。
どこに腰を据えるか 悩みながらも、結局は しょおくんが 片付けをしている側に場所を落ち着かせた。
キッチンのテーブルの上へと、テキストを広げる。

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勉強モードに入った俺を
しょおくんは、静かに見守ってくれていた。




…フワリ
香ばしい匂いに 顔を上げる。

見れば、しょおくんが コーヒーを淹れてくれていた。


「少し、休憩しない?
アイスコーヒーで良いかな?」

「うん、嬉しい」


濃い褐色の液体を 
氷の入ったグラスへと注ぎ入れる。


「なぁ、潤…俺の所に 変なLINE来てるんだけど…」

「?何それ」

画面を 俺の方に向けると
そこには、見慣れたアイコンが。

それに続く、変なスタンプ。


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【潤くん未読スルー反対!】

【あ、それとも…?】
{046A6F54-0063-40A0-BFA4-FA6F813DAAE6}

【櫻井さんもお疲れ様ですチュー

【後で 報告書を提出するようにと
潤くんにお伝えください】



うわ、何だよ 鈴木さん…
確かに あえて読まずに放置したけど。


「コレ、全くもって 意味不明なんだけど。
何? 報告書って。
って言うかさ、明らかに潤宛てのメッセージじゃね?
…彼女、こんなキャラだった?」

「あの…えっと」


恋敵として対峙した末、気付けば友情が芽生え、その後は このような女子トーク(?)に 付き合わされてます…とは言えないよな。

…どう答えようか と 言葉に詰まっていると
後ろから抱きしめられた。


「別に心配はしてないけどさ。
…でも、お前は人を惹きつけるから…」


汗をかいた グラスの中で
カラン…と 氷が音を立てた。



つづく

*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

おはようございます(・∀・)

いやーイエローハート番宣祭りっ!
あさイチ最高ーかラブ

相変わらず、HDD残量との戦いの日々ではありますがね(安定)

うん…幸せだっ!!


それでは皆さま
良い週末をお過ごしくださいね。
m(_ _)m



miu