翔潤のお話です。
軽くBL含みますので、ご注意を。










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真夏とは思えない
涼やかな…緑のカーテンの下

テーブルの上には
生ハムのオープンサンド と サラダが並ぶ。

カップには 淹れたてのコーヒー。


「ね…しょおくん、向こうに置いてあるお皿を、ここに運んでくれる?」


キッチンには 俺が焼き直した 目玉焼きが。
その横には、カリカリのベーコンを添えてある。
お皿を手に、無邪気に走り寄って来るしょおくんは、お洒落なカフェの店員とは とても思えないくらい 可愛いかった。


「俺さ、コレがやりたかったんだよ。
潤と二人で食事の用意したりして…」

「あはは、そうなの? 良かった」


さほど豪勢…とは いえないけど、朝食の準備が 整った。
向かいあって座ると、しょおくんが 椅子をずらし、肩の触れる距離に腰を下ろす。


「うん、こっちの方が良い」

「もう…しょおくん/////
じゃあ 食べよ?  いただきます…」

「いただきます!  うわ、これ 超 美味いー!」


ほっぺをパンパンに膨らまし
口いっぱいに頬張るしょおくん。

何かに似てる…そう思った瞬間、頭上の木が カサリ と揺れた。
小さな影が 枝の間をすり抜ける。


「え、何? アレ…」

「ん?  あぁ、リスだよ。
近所で餌付けしてるみたいで、この辺にも時々現れるんだ」

そう言いならも
しょおくんの モグモグは止まらない。

大っきい リス…

クッ…あはは!!
思わず、声を上げて笑ってしまった。


「……何だよ」

不思議そうに 首を傾げた、しょおくんの口元に 指を這わせる。
唇の端についていたクリームチーズ。
それをすくい取ると、ペロリとその指を舐めた。


「はい、しょおくん。
ちゃんと… 野菜も食べて?」

フォークに刺した チキンとレタスを
口元に差し出した。

一瞬、目を見開くと 
恥ずかしそうに頬を染め

あーん と 口を開け、サラダを食べた。


モグモグ…


…これも 餌付けかな? 
やっぱり リスみたい。

クスクスと 笑いの止まらない俺に

不敵な笑みを浮かべる しょおくん。


「潤…」

フォークを握っていた手を取られ
その指に…舌 が 這 う。  



人差し指

中指

薬指…



舐 め 上げ
絡みつくような 愛 撫 に

昨日の 甘い記憶が 呼び覚まされた。




つづく



miu