翔潤のお話です。
軽くBL含みますので、ご注意を。










旅行当日の朝

時間通りに迎えに来てくれた しょおくんは、出て来た母に深々と頭を下げた。


「じゃあ…潤くんを お預かりします」

「先生、本当に良いんですか?
潤…ご迷惑かけないようにね」

「…もう、大丈夫だよ」

「せっかくですから少しは観光もしますけどね。でも  涼しい場所ですし、勉強するには最適の環境だと思いますよ」


俺の手から2泊分の荷物を受け取ると
後部座席へと 積み込む。

助手席のドアを開け
シートに身体を預けると

俺たちを乗せた車は 静かに動き出した。


「あぁ…潤のお母さん、ゴメンなさい…」

「…しょおくん、何それ?」

「勉強のための旅行なんて…嘘をついたのが心苦しくて」

「いや、ちゃんと勉強するし」


実際、勉強道具だって持ってきている。
受験勉強は順調だけれど、ここへ来て手放して遊び倒そうとは思っていなかった。


「…何だよ。
超ー楽しみにしてたの俺だけ?」


無い肩を、更にガックリと肩を落とすしょおくん。
拗ねたように尖っている唇が…可愛い。


「…いや、俺だって凄く楽しみだったよ?
でも、勉強もやるから」

「全く…俺の恋人はストイックだなぁ」


信号待ちで  車が停まる

視線が絡まると…引き寄せられるように 二人の唇が触れた。

フフッと笑い合う。

ここはもう…二人だけの空間だった。
周囲を気にする必要もない。


艶のある声も
完璧なほど整った 綺麗な横顔も
ハンドルを握る 力強い腕も

俺の視線に 照れて、下げる眉も


全部、好き。


…ねぇ、こんなにドキドキしてるの
気付いてるかな?
今だって、心臓が口から飛び出そうで

握った手のひらには 
じっとりと 汗が滲んでいる。


気持ちを落ち着かせようと
お気に入りの音楽を口ずさんでいた。



最初こそ順調に進んでいたけれど、時期的なものもあってか、途中から高速道路はかなり混み始めていた。
赤いテールランプの波が広がっている。

とはいえ、想定内だし
ゆっくりと進む景色も嫌いじゃない。

…でも。


「しょおくん…疲れるよね?」

運転の出来ない俺は
こんな時、何の役にもたたない。


「ん?疲れたら、休憩するから大丈夫だよ。それに…」

指先が 優しく髪を撫でる。

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「今夜は…眠らせるつもりはないから。
潤は 今のうちに寝てて?」


…見つめられ

顔が熱くなるのを感じていた。




つづく


*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

おはようございます♡

こちら、ゆっくりで スイマセンヽ(;▽;)ノ
このまま素直にヤらせて良いものか…
未だに方向性に悩んでおります。笑


で、お友達のお部屋で見かけて
まねっこしてみましたー!

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うん、可愛い爆笑
イエローハートグリーンハートブルーハートピンクハートハート


miu