にのあいのお話です。
BLですので、ご注意下さい…
膝から 崩れ落ちる。
雅紀に抱きかかえられ
二人でゆっくりと床に座り込んだ。
「ゴメン、台所 汚しちゃった…
やっぱり お風呂で すれば良かったね」
心配そうに 覗き込む 黒い瞳に
オレは フルフルと首を横に振った。
息を整えながら…
キスが欲しくて 雅紀を見上げると
声を上げすぎたせいか カサカサになってしまった唇に、そっと 舌を這わせてくれた。
水分の足りなかった唇が、雅紀の唾液で潤っていく。口角を一回りすると、少しだけ開いた二人の唇が 深く…重なった。
背中に触れた手のひら
少しだけ高い体温
汗の香り
雅紀を感じたくて
オレを感じさせたくて
絡めた指先を
離れないように 引き寄せる。
今、この幸せを
オレは 全身で感じていた。
少し冷えたのか…
雅紀の躰が ぶるっと震えた。
「あ…風邪ひいちゃう。
風呂で温まろうか」
「…オレら、ベタベタだしね」
あひゃひゃひゃ と 楽しそうに笑う雅紀に 大事そうに抱きかかえられ、風呂場へと運ばれる。
…その間も
たくさんの甘いキスが 降ってきた。
「ねぇ…カズ兄、後ろ向いて?」
湯気の満ちたバスルームで
雅紀の長い指が、蕾の中心を開く。
花弁の ひとひらを捲るように
そっと、優しく…
中から 蜜 を かき出すと
熱いシャワーで それを流し
ミルク色をした湯船に 躰を沈めた。
首筋にあてられた 雅紀の唇が
吐息とともに 微かに動く。
す…き…
ゆらゆらと 揺れる水面に
ひとしずくの 汗が落ちた。
それは 浴槽の中に 小さな輪をつくり
沁みるように
響くように
オレたちの、想いは静かに
…でも 確かに 広がって
互いの心を 繋いでいた。
雅紀の視線が一点に止まり
指が…スッ と 鎖骨を撫でる。
「ねぇ、カズ兄。
もし…保健室で迫られたらさ、これ見せてやんなよ」
…?
自分ではよく見えないけれど
多分、それは
艶やかに咲いた 愛の花。
雅紀に愛された、痕跡だろう。
「うん、分かった」
「あ、防犯グッズも用意したからね!」
「フフ…そうなの?」
「防犯ブザーでしよ、催涙スプレーでしょ…」
「…もう///// 大丈夫だから。
それよりも、コレを…消えないように 毎日つけてくれる?」
お返しに
雅紀の胸元にも
愛の花を咲かせるから。
唇を…押し当てて
チュッと 小さな 音を立てた。
終わり
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
…バカップルですな( ̄∀ ̄)
お風呂から出たら
情事の後始末が待ってるし。笑
勢いに任せて おっ始めると
こうなる、という見本。
若いっていいなぁ♡
さて。
お仕事してくるかなー
またね。