にのあいのお話です。(にのちゃん右です)
BL 含みますので、ご注意下さい。






「あのさ、どうせ来るんでしょう?
一緒に帰ります?」


…鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、目を丸くしている。


何ですか?

そんなに おかしな事言ってます?


「え! えっ!?
うーんと…じゃあ、そうしようかな?」


12月23日  東京ドーム初日。

今日のコンサートも無事に終了し
マネージャーの車に 二人で一緒に乗り込んだ。


珍しく…静かな車内。

暫く走った後、 ワタシのマンションの地下駐車場へと 車は滑り込む。

バタン、と 音を立て ドアを閉めると


テールランプは
ゆっくりと…小さくなっていった。



「あの、さ?
…何か珍しくない?ニノが誘ってくれるなんて…」


ん?
何か警戒してます?  

…野生の勘?


「って、アナタじゃあるまいし。
別に何も企んでませんよ」


リビングの ソファーに座り
クッションを抱えながら
上目遣いでワタシを見る。

冷蔵庫から2本缶ビールを取り出し
テーブルの上に置いた。


プシュっと 良い音を立て
喉に流し込む。


「別に…。
だって、どうせアナタ…忍び込んで来るよね?合鍵つかって。
確実に。
だったら最初から一緒でも良いのかな、って。…でしょ?」


「うん…明日はやっぱり、特別な日だし。少しでも長く ニノと居たいから」


嬉しそうに 大輪の花が咲いた。


素直にそう言えば 
ワタシだって…
憎まれ口は言いませんよ。


首筋に腕を回し
引き寄せて…

相葉さんの口を、唇で塞いだ。


熱く、深く、


…何度も角度を変えながら
舌を、絡ませ合い 吸い上げた。

相葉さんも 直ぐに応えてくる。


抱きしめ…
服越しに 互いの体温が伝わると

”好き” が 溢れてくる。


「…ワタシがね?
相葉さんの特別な日を…一番最初に、一番近くで祝いたいんですよ…」


ハァ、と息を吐きながら
耳元で…そう言った。


「一番近くって…繋がって?」

「…そうは言ってませんけど」


くふふ、っと
少し…鼻にかかる、甘い声が
ワタシだけに 向けられる。

…恥ずかしくなってしまって
顔が 急激に熱をもっていくのが分かる。

少しだけ ヒンヤリとした手で
ワタシの頬を挟み

鼻先にキスをしてくれた。


「でも、一番近くって…一番近くですからね。1ミリも離れないで…?」


ソファに 相葉さんを押し倒す。



…腹を括った 草食動物って 結構強いからね?

覚悟してよ?



時計に目をやると
もうすぐ 0時を迎えようとしている。


既に…暴れたくて 牙をむいている
相葉さんの モノ を 取り出し

口に、含んだ。


~中略~
( ̄ー ̄)毎度お馴染み、一般の限界!笑



つづく


2015.12.23   miu