お引越しのお話もあって、流れが分かりづらいね。

スイマセン m(_ _)m







あれから…半年が過ぎようとしていた。

最初の頃は 
眠れない日々が続いていて

寝息が 聞こえた と思ったら
突然 泣きながら…飛び起きたり

身体を強張らせ 震えるニノを

オレは ただ…
抱きしめる事しか出来なかった。


それでも最近は

明かりを点けたまま
横になり 手を繋ぐと

安心したように
眠りにつけるようになった。


オレが作った食事も
残さず食べるようになって…


食べる事と 眠る事が 出来るようになった ニノは、大分 元気を取り戻しつつあるようだった。


田舎の環境というのも  
良かったようで

素朴で  人懐っこく寄ってくる
地元の 人たち。

何かにつけ、声を掛けてくれたり
差し入れを持って来たり…


そんな 触れ合いの中で

柔らかく 変わっていく
ニノの表情を見るのが
何よりも 嬉しかった。




オレたちは
自然とこの土地に馴染み

ずっと…もう 何年も前から この場所に住んでいるような気さえする。


近所の人から
気軽に手伝いを頼まれる事も
そう  珍しくなくて

オレは、3ヶ月ほど前から
町に一つしかないコンビニで 

バイトと言う名の 留守番をしていた。



海水浴シーズンを 過ぎた
この季節は 人も疎らで…



…その  駐車場に

この町には 不似合いな 高級車と
上等のスーツを着込んだ 男が

静かに 佇んでいる。


目立つ顔立ちの…人。


今月に入ってからも…もう 2回目だったかな。
先月も見かけたし  すっかり覚えてしまった。

「いらっしゃいませ」


ゴミ箱を片付けながら
軽く挨拶をする。

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彼が 見つめているのは
海岸線 なんだろうか。

それとも 空?


気になって 

オレは 視線の先を 追った。



………?


そこには


その、視線の先には …



ニノが 居た。



近所のおじさんと
毎週、決まって この時間に
磯釣りをしている ニノの姿が
そこにはあった。


ここで  漸く気付く。


「……まさか、潤…さん?」


ニノを見つめていた 男は
ゆっくりと 振り向いた。


「…あ…ニノの知り合い?」

「今、ニノと一緒に暮らしてる  相葉です」


オレは 身構える。


「櫻井さんが言ってた…ニノを守ってくれる人、だね?
…良かった。優しそうな人で」

「ニノに 何か用? 
…って言っても、取り次ぐ気は無いけどね」

「うん、用は…無いよ。
ニノとは会わないって、約束したんだ。…櫻井さんと」

「…え?…翔ちゃんと?」

「…会って、謝っても…楽になるのは俺だけ  なんだ。

だからさ、コレは俺の罰。
アイツに 許されないままでいる事…」


俯き、瞳を伏せた。



…ニノは、コイツをとっくに許している。

許すも何も 
最初から 憎んでいなかった。

だけど…


「…もう、ココには 来ないてください」


たとえ 憎んではいなくても 

あの 悲しい出来事を…
無かった事には出来ないから。


潤 さんは もう一度だけ  
ニノへ視線を向けた。


「…分かった。 相葉さん ありがとう」


走り出し 小さくなっていく車を
オレは…見つめていた。



つづく

*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

もうね…終わらせたくて。笑
(辛い役回りだから、早く ニノちゃんに幸せになって欲しいのよ)

ラストに向けて進んでるんだけど。
遅々として進まない( ̄▽ ̄)

…そんなもんだ。


さ、今日も頑張ろう♡


miu