末ズのBL妄想小説です。
苦手な方はご遠慮下さいませ。






ハァ…

カズの声で…気持ち良く イかされ

電話越しに
熱を吐き出した俺は

心地よい疲労感に 包まれていた。


気怠い躰をゆっくりと起こし
息を整えていた、その時


窓の外を、パトカー が サイレンを鳴らしながら通り過ぎて行った。

1台では無く…3台 立て続けに。


…ここで 違和感に気付く。


耳に押し付けていた、スマホの向こう側からも…同じ音がした。


「…カズ、お前…何処にいる?」

『はい?…家に…』

「今、パトカーが通ったよな?
まさか…近く…うちの駐車場??」

『………バレました?』

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「お前、そんな所で!?大丈夫なのか?」

『そこはね?抜かりありませんよ。濃い スモーク貼ってある後部座席に移動しましたから♡
周りもね…スッカスカ。誰も居ないし』

「何で…そんな…」

『誰かさんから 出入り禁止食らっちゃいましたから。
家にいても落ち着かないし…
まぁ、チョットでも近くに居たいかな、と…』


ヤバい…
涙が、込み上げて来た。


「だって…お前に感染ったら…
俺だって会いたいけど、ダメだろ?!」

『分かってますよ、そんなの。
だけどね?アナタさ、放っておくと すぐ仕事するし。
それに 演技…出来ちゃうでしょ?
体調イマイチだって、マネージャーなんか 簡単に誤魔化せる。
直接会えば 気付けても…電話の声だけじゃあ、ワタシだって 騙されるかもしれないよね?
じゃあ、どうしたら 安心できるかって話よ。
確かめるしかないよね?潤が 元気なのを。
…その…ヤる、気力が あるのなら 安心できるし。だって、食欲と一緒でしょ?性 欲 って…』


そんな風に 想ってくれて…?

心配かけて ゴメン。


「…なぁ、安心…出来た?」

『フフッ、出来ました。
本当は もっと、仕事する気が無くなるほど…疲れさせてあげたかったんですけどね。今日は、こんなところで勘弁してあげますよ。

…次回はスペシャルで 可愛いがってあげますから…覚悟して下さいね?』


うっ…
俺、大丈夫かな?


でも、会えないのを 承知で
ここまで来てくれた…
カズの気持ちが 嬉しくて。


「カズ…ありがとう。
今日は もう、休むよ。仕事はしない。
….愛してる…」


素直に…言葉が溢れていた。


『…アナタそんなの、反則でしょ?
何、ソレ…。顔見たくなっちゃうよ…』

「…まだ、感染るかもしれないから
ダメ、だよ…」

『分かってますよ。分かってるけど…』


電波が悪いのか
ココで通話が…途切れた。


掛け直しても、繋がらない。

電源を切った?
それとも 電池切れ?

まさか…




~ピンポーン~


部屋のインターホンが鳴った。
画面には…カズ。


『ね、顔だけ…見せてよ…』

「ダメだって…」

『このまま ここに居ても…風邪ひいちゃうよ?』


俺は もう…走り出していた。

玄関のドアを開ける。


「…潤、愛してますよ…」


愛しい…ひとに 抱き寄せられて
その髪に顔を埋める。


「…ダメ、だよ…」

「ん、これで…もう、帰るから」

「俺、明日いっぱいは 自宅待機なんだ。
だから、明後日なら…どんなに遅くても良いから 来いよ?日付が変わっても…。
部屋で待ってる 」

「…フフッ、寝かせませんよ?」

「返り討ちにしてやるよ」


二人で笑って…

少し 寂しかったけれど
今日は 玄関で カズを見送った。


だけど

心の中は  なんだか…温ったかくて


眠ることは 許されないであろう
明後日の為に


ゆっくりと…


眠りについた。



終わり

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最近、末ズ率高いよね。
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そういえば、ちょうどホワイトデーだったなぁ。
甘い 末ズをお届けしました♡


miu