末ズのお話です。
軽くBL含みますので苦手な方はご遠慮ください。






「松本さん…顔真っ赤ですよ?チョット、熱計って下さい!!」


朝 迎えに来たマネージャーに そう言われ、引き出しから体温計を取り出し 脇に挟む。

ピピッ、と小さな電子音が鳴り
見ると…数字は  38.7 と表示されている。


「わ、ヤベェ…参ったなぁ…」


熱 そのものは、あっても…仕事に行けるんだよ。気合いで乗り切る自信がある。

ただ…この季節。

三日前に 共演した俳優が  ”インフルエンザになった”  という話を聞いたのが昨日。


…嫌な予感は していた。

夜中に寒気がして
毛布を引っ張り出したりして

関節に鈍い痛みを感じた頃はもう…熱が出てたんだろうな。


もちろん  充分注意していたし
手洗い、うがいも…小学生かってくらい 空き時間の度にしていた。

だけど、インフルエンザの感染力に敵わなかった…のかな。


自分だけなら無理したって仕事に行くけれど、他人に感染してしまうリスクを考えた時…それは 出来なかった。

俺は 頭をガリガリと 掻き
諦めて…ため息を 一つ 吐いた。


その後の マネージャーの手配は完璧で。

まぁ、この時期だしな。
ある程度は想定内って事か。

スケジュール調整、病院の手配…必要な物の買い出しまで。

俺は 熱でボーっとした頭で、バタバタと動き回る マネを眺めていた。
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病院から戻り  ノロノロとベッドへ潜り込む。

予想どおり、インフルエンザの診断だった。


「じゃあ…松本さん、後で様子を見に来ますから。
それまではゆっくり休んでくださいね?何かあったら、携帯に電話下さい。私も今日は待機日ですから」

あーそうか。
マネにも感染ってる可能性あるからな。他のタレントにもマネージャー連中にも 接触禁止か。
悪い事したな…


「今は、余計な事考えずに寝てください!! 水分だけは気をつけてくださいね。
とにかく、ゆっくり休む事です!」


ベッド脇の 小さなテーブルに
水のボトルを3本置き

ビタっ!!っと
おデコに 冷却シートが貼られる。


「痛って!笑
フフッ、悪いな…ありがとう」


パタン、と 玄関の扉が閉まる音を聞きながら目を閉じると…

俺は 直ぐに 眠りに落ちた。




つづく

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昨日は、アメンバー申請してくださって、ありがとうございます。

期待ハズレかも…。

その時は ゴメンね。


お引越しもね、猛獣さんが エラーでどうしてもUP出来ないのよ。
くぅ~っ!ムキー

書き直しかなぁ…

なので、気分転換に 末ズです。
限定には ならないかと。

久々にチョットずつ書いていこうかと思います。


では。

miu