いつの間にか 隣に座ってた オジさんは オレのアゴに 手を掛けていた。
目の前に 影が落ち
唇を塞がれた。
そのまま…舌が滑り込み
右手は ジーンズの上から
オレの下腹部を 揉みしだいていた。
!!?
払い除けようとしたその時
玄関で音がした。
ガチャっと リビングのドアが 開く。
音のした方を見ると
翔ちゃんが …
目を見開いて 立っていた。
「…なにしてんだよ! !」
「……ゴメン…」
…そうだよね…いきなり家に上がり込んで、こんな…
怒られて当然だよ。
ギュッと目を瞑り 翔ちゃんの 次の言葉を待った。
「コイツに手を出してみろ?!
絶対…許さないから!!」
今にも掴みかかりそうな勢いで…
オレに向けられると 思った 非難の 声は…そのまま オジさんに向けられた。
思いがけない 言葉に 眼を見張る。
「 お~怖い。お前が こんなに 感情的になるなんて…驚いたな。
そんなに この ボクに 執着してんのか?」
「あんたに 関係ないだろう?!
雅紀…お前は 帰れ…」
声を荒げる 翔ちゃん。
帰れと 言われたけれど、ここで帰ったら 次にいつ逢えるのか…。
「ヤダよ! オレ 帰らない。
翔ちゃんと 居たいから。
あの…オレを店で働かせて下さい!」
「お前…何言ってるか 分かってんのか?」
「 だって…少なくとも、お店では 一緒にいられるし。
翔ちゃんの借金が 無くなれば、自由に なれるんでしょ?」
「…あんた、コイツにそんな事 言ったのか?」
翔ちゃんの顔が 哀しく歪む。
「とにかく、此処は…ダメだ。
行くぞ!」
痛いほど強く手を引かれ…
翔ちゃんのマンションを後にした。
車に乗せられて
この方向は恐らく…オレのアパートに 向かっているんだろう。
のしかかる沈黙…
空気は 重く
静かに響く エンジン音と
二人の息遣いだけが、この空間に 流れていた。
何を言えば良いのか
言葉が見つからなくて…
オレは 唇を噛んだ。
どうして こうなったんだろう。
どこで 間違った?
一緒に居たいと願うのは
そんなに…いけない事だったの?
少し走ったところで 突然ハザードを点け、車を停めた。
「お前…バカっ! 口、開けろ!」
翔ちゃん?何を言って…
オレの顔を覗き込み
唇に 手を掛ける。
開いた途端に広がる…鉄の味。
噛みしめた唇から 血が流れていた。
つづく
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
調子にのって 書いてます(・∀・)
オジさんにやられた方が…良かったかしら?笑
初めては…ねぇ?ぜひ 翔ちゃんに♡