櫻葉さんの 妄想小説…なのかな?
BL要素は まだありません。安心してお進み下さい 笑
「…ね、着いたよ?」
車を パーキングに入れ
隣で丸まっているウサギに
声をかける。
「……まさ、のり…」
…前にも 呼ばれた。
オレの 名札を見て、確かにそう言った。
まさのり…
多分…とても 大切な人。
「あれ? ココ、どこだ?」
「…くふふっ!
翔ちゃん 寝ちゃうんだもん!
とりあえず、メジャーな所にしてみたよ?
港の見える丘公園 。降りて、行こうよ!」
「……って、カップルじゃねーんだからさ。
場所のチョイス、おかしくね?」
「オレに運転させたんだから…良いでしょ?
まだ、こんな早い時間だもん。…開いてるとこ 少ないよ」
口を尖らせて 言うオレに
翔ちゃんが、気付く。
「いつから…”翔ちゃん” に なったの?」
「…口開けて、イビキかいて、ヨダレたらしてる人を ”さん” 付けで呼ぶことも ないなって!…ダメ?」
……本当は、少しでも距離を縮めたくて。
単純だけど
お兄さんから 翔さん…翔ちゃん。
呼び方だけでも近づけたらと、そう思ったんだ。
「呼び方なんか、べつに 何だって良いけどさ」
翔ちゃんは 照れ臭そうに 視線を外し、慌てて 口元を 拭った。
「 ……うわ~、 ヨダレとか…マジ無いわ~。
って、俺…覚えてないんだけど、寝てたんだ?」
「うん。…寝てたんだから 覚えて無くて良いんじゃない?」
「そう…なんだけど。
誰かが 隣にいて 眠れるって事…無かったからさ」
「あの 蝶々…お姉さんは?」
言ってから 後悔する。
思った事を そのまま 口に出してしまった、自分の無神経さに ハラがたつ。
「寝るけど、眠らないよ?
……眠れない。どんなに短い時間でも、ね 」
そんな オレに
翔ちゃんは 表情を 曇らせながらも
…優しく 言葉を返してくれた。
「さて! 時間が もったいないな。
…この時間、何処かあいてるかな。
とりあえず朝メシ喰いながら 考えるか」
「え~、せっかくだから もうチョット こうしていようよ。
…風が 気持ちいいじゃん」
動こうとしない オレを見て
翔ちゃんは ”ヤレヤレ”と 小さく溜息をついた。
つづく
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こちら、チョット短めで上げていきますね。まとまったら、miuブログに UPしていきます。m(_ _)m